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ボヘミアン・ラプソディのYACCOのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.5
仕事上がりに映画館に駆けつけても軒並み満席でなかなか見ることがかなわなかった今作。こういう状況になると期待値のハードルが上がってしまい、やや残念な結果に終わることが多いのだが、そのハードルを軽々と乗り越える良作だった。

QUEENはリアルタイムでは見ていないので、知っているのはLIVE AIDの頃から。それもやや後追いにて、といった世代なので、この映画を見て改めてQUEENのすごさを知る。事実よりいささかドラマチックに仕上がっている感は確かに否めないが、そんなことを払拭するQUEENのドラマがそこにあり、それは、確かに見る側の心を揺さぶるパワーをもっていた。
QUEENのメンバーの見た目の仕上がりとか、LIVE AIDの再現度(これは本当にすごい!)なども勿論のこと、それだけ、QUEENの楽曲がもつ力や、フレディをはじめとしたQUEENメンバーたちの持つ力が大きかったんだと思う。当時QUEENの歌が多くの人たちを魅了したように。思えば、当時もどちらかといえば、QUEENはメディアからは色々言われていたけれど、ファンには愛されていたように思う。当時のファンが今も変わらず彼らを愛し、熱く語る人が多いのもその一端であろう。(余談だが、私より上の世代でQUEENをリアルタイムで見てきた人たちは、いまだにQUEENについての愛が衰えていないように思うのは私だけでしょうか…)
今作も確か批評家の評判はあまりよろしくなく、しかしながら、彼らを知っている往年のファンたちは勿論のこと、QUEENを知らない年代までもこの映画に魅了されているらしいこの現実。これもQUEENらしいといえばそうなのかもしれないと思う。二度三度と足を運ぶ人の気持ちもよくわかる。

さて、今作。なんと、ゴールデングローブ賞もとり、いよいよ、アカデミーもか?!というところまできているらしい。日本でもいまだ人気がおとろえる様子が見えない今作。出来るなら私ももう一度映画館で見ておきたいものだ。
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