ぴんぬん

X-MEN:ダーク・フェニックスのぴんぬんのネタバレレビュー・内容・結末

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

時系列と世界線がまったくもってはちゃめちゃなので、ダークフェニックスは今までのX-Menとはなんの関わりもないという気持ちで観たら割と面白かったです(多分)。しかしまぁ大混乱すぎて前作の記憶を掘り起こしてみたけど前作のときも大混乱だったから理解するのなんて無理なんよ。もしかしてジーンに操られて、割と面白かったなどと思っているのかもしれない。なんにせよほんと意味分かんない解説者求む。

●ジーンの小さい頃の話から。両親と車に乗っており、勝手にラジオのチューニングを変える。両親に注意されるも「私じゃない」。色んな人の心の中の声が聞こえてきて抑えきれなくなったジーンは「Stop!!!!」と能力を爆発させてしまい、車は事故に。両親は死んでしまう。

●まだ髪の毛が生えているプロフェッサー、チャールズ・エグゼビア(ジェームズ・マカヴォイ)に連れられ、ミュータントが通う学校へ。壊してしまうからこんな立派な建物に住めない、なジーンにチャールズ「全部直すから」。「私も直せる?」とジーンが聞いたときに「壊れてない」と言うチャールズ。

●大人になったジーンは、通信がとれなくなった宇宙船を助けるため、他のミュータントと救援へ向かう。一期生であるレイヴン(ミスティーク)とハンクと、ナイトクローラー、クイックシルバー、スコット、ストーム。チャールズはセレブロから皆に指示を出す。

●太陽フレアのような赤いもやの近くで宇宙船が回転しており、まずはスコットが目からビームで回転を止め、ナイトクローラーがクイックシルバーと中へ飛ぶ。クイックシルバーが船員全員を掴み、ナイトクローラーがジェット機へ戻ってくる早業。船長が別室にいたため再度ナイトクローラーとジーンが船へ戻るが、30秒しか時間がない。先に人数把握しとくでしょ、と思った。ジーンだけ逃げ遅れ、太陽フレアのエネルギーがジーンに流れ込む。宇宙に投げ出されたジーンをナイトクローラーが迎えに行き、無事全員生還。学園の子供たちがジーンをフェニックスと名付ける。

●この世界線ではチャールズがちょっとおかしい。ミュータントに危険を冒させ、ヒーローに仕立てあげて見世物にする、みたいな。レイヴンが疑問を持つが、チャールズは耳を貸さず。結局危険を冒したのはいつも女性。X-Menじゃなく、X-Wowenのほうがいいのでは?なレイヴンに賛成。

●ハンクがジーンの検査を行うも、数値が激増してる以外は至って健康。本人も、気分が良いと言いながら夜、ガブガブ酒飲むし。しかし、制御できていたはずの力が制御できなくなり、「Stop!!!!」と声を荒らげて周りを吹き飛ばしてしまう。チャールズがセレブロでジーンに語りかけるが、ジーンの父親が生きていることがバレてしまい、スコットの制止もきかず、ジーンは出ていく。

●その頃、ある家のディナー中。犬が鳴きやまないからと、金髪の女性が様子を見に行くが、木の影から木人間がゾロゾロ出てくる。この金髪女の真顔がホラーすぎてだな…。一家全員木人間に乗っ取られる。

●ジーンは父親の家へ。今まで何も音沙汰なかったんやから普通は行かんと思うけど…、正常な判断が出来てないジーンは父親に会ってしまう。戸惑う父親はジーンを中に入れるも、部屋に飾ってある写真はすべて両親しか写っておらず、「なぜ私がうつっていないのか」「なぜ私を捨てたのか」と問いかけると、父親は「お前は妻を殺した」と声を荒らげる。

●X-Menのジェット機が父親の家に到着。vsジーンは、ジーンが圧倒的に強いし、クイックシルバーは大怪我、駆けつけた警官たちも薙ぎ払い、対話を試みたレイヴンはジーンに吹き飛ばされ、半壊した家の骨組みがお腹に突き刺さり死んでしまう。レイヴンが死んだときのハンクが可哀想すぎて可哀想すぎた(語彙力)。自分がしてしまったことに気づいたジーンは逃げてしまう。

●ジーンはマグニートーであるエリックの元へ逃げる。エリックは政府から土地をもらい、そこで仲間たちと暮らしている。ジーンのTシャツについた血を「誰の血だ」とエリックが聞くが、ジーンは一向に答えず。ちょっと何がしたいのか分からんかった。そこに警察がヘリで現れ、一応エリックはジーンを守ろうとしたのに、自分から警察の前に現れてヘリを壊したり警官殺そうとしたり、やろうとしてることがおかしいのよ。エリックがヘリを制御して警官たちを逃がすも、「出ていけ」なエリックに対して「守ってくれると思ったのに」は自分勝手すぎるんよ。

●学園のキッチンにて、ハンクが1人呆然としていると、チャールズが来て酒を持ってくる。さすがに空気読めなさすぎるなと思った。レイヴンが死んだのはチャールズのせいで、レイヴンがここを出ていくと言ったときに自分も一緒に行けば良かった、とチャールズに怒る。それでも自分の非を認めないチャールズに嫌気がさし、ハンクは出ていく。

●ハンクはエリックのもとへ行き、ジーンがレイヴンを殺したことを言う。ジーンのTシャツについていた血がレイヴンのものだと知り、レイヴンを愛してる者同士結託する。マグニートーかっこいいわ…。

●その頃ジーンは老人に化けてバーに座っていた。その横を金髪木人間が座り、自分たちと一緒に来ないかとジーンを勧誘。この宇宙人たちにも計画があり、自分たちの星がなくなったため、莫大なエネルギーを持つジーンを使って地球を征服しようと考えていた。

●エリックは仲間を連れ、エリックと共にジーンのもとへ。そのあとをチャールズたちが追う。エリックとハンクvsチャールズ、スコット、ストーム、ナイトクローラー。街中で戦うからめちゃくちゃだし、チャールズが築き上げてきたものが全部消える。

●エリックが地下から電車を掘り起こし(違う)、先に中にたどり着くも、ジーンに吹き飛ばされ、チャールズがナイトクローラーに中に連れて行ってもらう。チャールズを車椅子から立たせ、無理やり階段をのぼらせるジーンには狂気を感じた。チャールズを殺す一歩手前で正気に戻ったジーンは、金髪女に自分が吸収してしまった力を渡すが、金髪女はジーンを殺し、すべての力を吸収しようと目論む。スコットがナイスタイミングで金髪女を吹っ飛ばしたから良かったものの、今度は機動隊にミュータント全員が捕まる。

●電車で機動隊にドナドナされるミュータントたち。体に枷をつけられ、気絶したままのジーンは奥の部屋で拘束されている。ナイトクローラーに「娘がお前のファンだった」って言う機動隊の人もいたけど、頼るだけ頼って、たった1人の間違いのせいでミュータント全員を捕縛するのは手のひら返しがすごいんよ。

●木人間たちが追いかけてくる。走り方とか動きがキモすぎてホラーだった。電車の天井剥ぐのはさすがに力強すぎなんよ。「こいつらミュータントじゃない」と通信が入り、チャールズたちも、「一緒に戦うから拘束を解け」と言うも、誰も聞く耳を持たず。現れた敵に発砲するも、まったくきかない。やばいと悟った1人がようやくチャールズ達の拘束をといて応戦。ナイトクローラー、覚醒してたけど見た目が怖い。ストームは電車の上で戦うも、敵が多すぎてハンクが助けに来る。それぞれが助け合ったりしてるのが良かった。エリックは電車一両をグッシャグシャにしてポイッてしててかっこよすぎた。金髪女が、「お前はジーンを殺そうとしてただろ」って言った時の「気が変わった」なエリックかっこよかった。

●チャールズとスコットはジーンのもとへ。チャールズがジーンの脳内に語りかけるなか、スコットは目からビームで敵を寄せ付けない。チャールズがようやく自分の非を認め謝ると、子どもの頃のジーンが「許す」と。仲間を守るため、ジーンが起き上がり仲間たちを透明な球体で守りながら電車を破壊。そのあとのジーンの無双よ。最後、皆を巻き込まないよう金髪女と空まで飛び、大爆発が起きる。スコットが可哀想でしたが、この男、とっても無力でした。爆発がフェニックスの形で、そんな馬鹿な、と思いました。

●学園長の座をハンクに譲ったチャールズ。チャールズ・エグゼビア学園改め、ジーン・グレイ学園に改名される。チャールズが1人お茶していると、チェスを持ったエリックが現れる。結局仲良しなんだから、と思ってたらカメラは空へ、フェニックスっぽいのがチラッと写って終わる。

ジーンの行動が意味分からんすぎてイラッとしたりはしたが、面白かったのではないのでしょうか?多分。
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