ぴんぬん

キングスマン:ファースト・エージェントのぴんぬんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

なんかあんまり刺さらなかった。

●1902年戦争の時代、妻と子(コンラッド)と現地の視察に訪れたオーランド・オックスフォード公爵は、軍の指揮をとるキッチナーを狙った銃弾で妻を亡くし、自身も足を負傷する。車の中で母親の死を目の当たりにしたコンラッドが可哀想だけども、生きていたのが救い。

●それから12年後、闇の狂団『羊飼い』が国家間の信頼関係を壊そうと暗躍。

●執事のショーラに鍛えて貰ったコンラッドは父親に、戦争に行きたいと志願したが、危ないからと止められる。そして高級スーツを仕立てるためキングスマンへ。この頃からキングスマンっていう仕立て屋自体はあったのかー、と感動。仕立てる様はプロのそれ。が、店の奥には秘密の部屋。そこで、キッチナーと側近モートンからオーストリア・ハンガリー帝国の皇位継承者であるフェルディナント大公の護衛を任される。

●狂団のアジトでは、羊飼いたちが会議を行っている。黒幕が各自に指輪を渡している。指輪の中には自殺用の青酸カリ。

●サラエボのパレードで、狂団の暗殺者プリンツィプが大公を狙って爆弾を投げるが、コンラッドが傘で打ち、一度は難を逃れる。が、運悪くプリンツィプが死のうと座ってるカフェの前を通って道に迷うなんてできすぎている。案の定暗殺される。

●狂団のラスプーチンがロシア皇帝の息子に毒入りお菓子を食べさせ、まじないで治したように見せてニコライ皇帝を操る。コンラッドの従兄弟がコンラッドに、ニコライ皇帝が操られていると手紙を出し、キッチナーとモートンがロシアへ赴くが、船が爆撃されて死んでしまう。

●オックスフォード公は、相変わらず戦争に行きたいと駄々をこねるコンラッドに、自分の部屋の奥にある諜報部屋を見せる。執事のショーラとメイドのポリーと諜報機関をつくっていた。

●狂団のラスプーチンと対峙するためみんなでロシアへ。男の子好きのラスプーチンを、コンラッドが誘惑する手筈だったけど、演技下手すぎなコンラッドのせいでバレたのかバレなかったのか、何故かオックスフォード公がラスプーチンと部屋へ。ラスプーチンは、何の魔術か、オックスフォード公の足を治す。きもかった。毒入りケーキをラスプーチンに食べさせることには成功したが、オックスフォード公は氷が張ってある水に誘導され死にかける。扉の外で突撃するのを待ってるショーラとコンラッド、早く入れーーってなった。

●vsラスプーチンは、コンラッドは危なっかしいしショーラは刺されるし、オックスフォード公は寒そうやし、どきどきしました。水の中にラスプーチンをドボンさせたて終わった思って安心しきっとる後ろで復活するラスプーチン。草。最後はポリーが額を撃って殺したが、皆爪が甘い。

●アメリカを味方にして参戦させようとするも、狂団に阻まれる。その中コンラッドは軍隊に入り戦争に向かう。オックスフォード公の計らいで普通の歩兵ではなくちょっと偉い役職になったが、他の人と入れ替わって戦地へ。アメリカに渡す証拠を走って渡しにきた仲間が爆撃され、証拠が無事かどうかも分からぬまま、夜暗い時間にそれを確かめに行くことに。コンラッドが志願し、5人程で出動。敵も同じことを考えており、音を出さないように戦うが、発砲しないと仲間が殺される状況に陥り、音を出して両側に爆撃される。コンラッドが吹っ飛ばされたところに運良く証拠を持って走っていた仲間がいたが、足がなくなっており走れない状態だった。コンラッドは仲間を背負って自分の陣地へ走り、無事証拠を自国に渡す。背負っていた仲間は吹っ飛ばされたときに死んでしまったが、コンラッドに拍手。しかし、名前を言えと言われたコンラッドは入れ替わった人の名前を伝えてしまい、実際にその人を知っている仲間にスパイを疑われ銃殺される。ここまでコンラッドが主人公だと思っていた私、目をひんむく。撃った人も、極限状態で正常な判断ができなかったのも分かるけど、反論する間も与えないまま殺すのはどうなのか。実は仲間で、オックスフォード公の息子だったと知った時、撃った奴はどうするのか、モヤモヤした。

●コンラッドの訃報を知ったオックスフォード公は、何もかもがどうでも良くなり酒に溺れる。ポリーが目を覚まさせ、オックスフォード公は今まで貫いていた平和主義をやめる。ここからかっこよかった。

●コンラッドが命からがら渡した証拠があるにも関わらず戦争に関わらろうとしないアメリカを不思議に思い、アメリカ大使館へ。狂団の高級娼婦である女が大統領にハニートラップを仕掛け、弱みを握り操っていたせいだった。娼婦を殺し、そのマフラーから産地を特定し、狂団に乗り込んでアメリカ大統領の弱みであるテープを奪うことに。

●アジトが断崖絶壁すぎて乗り込むこと不可能すぎ草。崖下のリフトでは敵の見張りがあるため、ジェット機からパラシュートで降り、アジトに乗り込むことに。ショーラが操縦もできんし高所恐怖症やしで結局オックスフォード公が自分1人で乗り込むことに。崖に引っかかった状態で山羊に起こされる。山羊が崖と崖の間に引っかかってるのシュールすぎて草。ギリギリでよじ登るも、黒幕に角切られた山羊にぶち落とされそうになる。

●アジトの中では、黒幕がアメリカ大統領の弱みになるテープを手下に渡し、大統領を脅すよう指示をしていた。リフトを降ろしていた大男と戦うオックスフォード公、合図を受け崖下の敵を殲滅するショーラと、それを援護して敵を射殺するポリー、最高にかっこよかった。ショーラがリフトに捕まり、テープを持った手下は崖下へ急転直下。テープを取り返し、黒幕のもとへ。

●黒幕はモートンだった。船が爆発されたときに死んだと思われていたが、まさにそれがモートンの仕業だった。剣に銃弾を仕込んでいたモートンの動きに反応し、ショーラが撃たれてしまう。オックスフォード公vsモートンの戦闘シーン、なんか長かった。最後、オックスフォード公が崖から落ちそうになる、というところで、角を切られた山羊の執念に草。モートンの足を角で刺し、一気に形成逆転。モートンは、平和主義に反するから人を殺せないはずだと言うが、平和主義はもう捨てた男です。モートンを崖から落とす。

●アメリカ大統領に、クッキーを配膳するのに見せかけて、テープを返す。すぐさまアメリカが参戦を決め、戦争が終わる。

●さてキングスマンに集まるオックスフォード公たち。諜報機関である秘密結社ができる。初代メンバーは6人。オックスフォード公はアーサー。ポリーはガラハッド。コンラッドと入れ替わった男はランスロット。アメリカ大使はべディヴィア。イギリス王はパーシヴァル。そして最後にショーラはマーリン。

●エンディング後、羊飼い狂団の残りである男が、レーニンにアドルフ・ヒトラーを会わせて終わる。歴史やなぁ。
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