ぴんぬん

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のぴんぬんのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

数年前に観たのに自分のレビューがないのでもう1回観ました。ダニエル・クレイグのおめめが澄んだ水色でとーっても綺麗なんだよっていう映画でした。

●マルタのおうちのシーンから始まる。マルタの友達が死んだのに、殺人系の動画を見る妹と心配する母親。

●大富豪ハーラン・スロンビーが、自身の85歳の誕生日に喉を掻っ切って自殺する。マルタはハーランの専属看護師だが、その人柄から、ハーランの友人として通常より長い時間勤務していた。

●匿名で新聞の切れ端と現金が送られてきた探偵のブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)が、事件ではないかとハーランの死を調べる。家族が警察に事情聴取されている中、警察の後ろに座って時折ピアノの音を鳴らすブノワ。嘘ついたな、と思った時に鳴らしてるのかしら。人が変わるごとに姿がハッキリ見えるのと、家族たちが探偵に興味示す流れがスムーズで良かった。「私はここに存在してるだけ」スタンスのブノワ、後半ゴリゴリに前出てきて質問してて草。あと家が豪邸で、置物とかのゴチャゴチャ感がハウルっぽくて良かった。

●長女のリンダ。夫はリチャード、息子はランサム(クリス・エヴァンス)。自分の会社を持っているが、ハーランが起業資金をあげて立ち上げたもの。探偵がカマかけて家族の不利な情報を話させようと持っていくが、それには流されず何も話さない。

●長女リンダの夫リチャード。若い女と不倫しており、ハーランに写真を撮られ、リンダに手紙でバラすと言われる。ハーランが死んだ後、机をこじ開けて手紙を見るも、白紙だった。妻リンダが家族のことを何も話さなかったのに、次男ウォルトの情報喋る喋る。

●長女リンダの息子ランサム。ハーランの誕生日に現れたものの、ハーランと部屋で大喧嘩し出ていく。仕事もしてない問題児。葬式には参列せず、全然家に帰ってこないので取り調べも1番最後に行われる。

●次男ウォルト。妻はドナ、息子はジェイコブ。ハーランの書いた本を出版している。電子書籍事業にも手を出そうとするが、ハーランに拒絶され、自分のやりたいことをやれ、とクビになる。

●次男ウォルトの妻ドナ。宗教じみたやばいやつ。

●次男ウォルトの息子ジェイコブ。ネット厨。ランサムとハーランの口喧嘩をトイレで聞いてたが、単語しか聞こえず。

●亡き長男の妻ジョニ。娘はメグ。メグの学費を二重取りしており、ハーランにバレ、今回の小切手を最後に援助してもらえなくなる。

●ジョニの娘メグ。ばりばりのギャル。家政婦のフランがマリファナを家の中に隠しており、それを吸ってる。けど意外と真面目?いい子ではあるのかしら。マルタと仲良い。多分親が学費を二重取りしてたの知らない。

●家政婦フラン。誕生日パーティーの次の日、ハーランに朝食を持って行くと、ハーランが死んでいるのを見つける。すっごいお喋り。ランサムのことを嫌ってる。

●ランサム以外の事情聴取のあとは、マルタの事情聴取。実はマルタは嘘をつくと吐いてしまう。嘘をつこうとしても吐きそうになる。ブノワに「リチャードは浮気してる」とか色々言われて「いいえ」って答えたものの、すぐに吐いちゃう。ハーランが死んだ日、最後に一緒にいたのはマルタなので、そのときの説明をしてもらうが、マルタは真実を掻い摘んで話す。事情聴取終わったあとトイレで吐く。

●パーティーのあと、薬をうとうとハーランの自室に行くが、碁をしようと言われ、負けそうになったハーランが碁盤をひっくり返す。薬とモルヒネもひっくり返るが、マルタは間違えてモルヒネを100ml投与してしまう。モルヒネの正しい分量は3ml。すぐに専用の薬をうたないと10分後に死んでしまうため必死にカバンの中を探すがなく、救急車を呼ぼうとする。が、ハーランが止め、マルタを逃がす案を考える。マルタの母親は不法入国者のため、マルタが捕まると困るため。物音で心配したジョニが部屋に来るが、碁盤を落としたからだと言い追い返す。マルタ、1回は部屋に戻るものの、その瞬間ハーランが喉掻っ切るし、可哀想だった。

●マルタは音をたてて階段を降り、外で一服中のウォルトに挨拶をし車で出ていく。そのあと光銅像のあと?前?に車を置き、裏口から庭へ。犬2匹はマルタには吠えない。柵をよじ登り、2階の隠し窓から再び部屋に入る。ハーランのローブと帽子を装着し1階へ。ウォルトが窓越しから「こんな夜に食べるな」と注意し、再び部屋へ。マルタが帰ったあとにハーランが生きてたことを目撃させ、また隠し窓から降りる。降りたところにハーランの母親がいたところはびっくりしたが、恐らく認知症で、「ランサム、また戻ってきたのか」と言ってたためそのまま逃げる。

●警察とブノワとマルタで事件解決に向けて動くの、嫌だっただろうなと思う。が、マルタの靴に血痕がついてたのを見て何か関係してると思ったブノワが敢えてそうしたのかな、と思ったり。光の銅像のところの監視カメラを確認しに行くも、もし車がうつってたらと気が気でないマルタ。古いからビデオテープから煙が出てしまい、警察が映像を修復することに。ビデオを率先して持つマルタ、ずっと磁石をくっつけて磁気でビデオを見れないようにするの頭良い。が、その磁石はどこから持ってきた。

●家の裏口に向かうも、地面がぐじゅってるので自分の足跡が残ってしまっていることに気づくマルタ。ブノワたちが来る前に急いで自分の足跡を踏み、「踏むな」言われてるのに「聞こえない」って言いながら戻って証拠隠滅。事件の日柵登った時に落ちた腐ってる部分を犬が持ってきて、ブノワが見てない隙に遠くに投げるの笑った。結局また犬が持ってきてしまって見つかるけど。さらにそのせいで隠し窓も見つかるけど。土がついてるため、隠し窓から誰かが侵入したということはバレるが、絨毯から足跡を採取するのは難しい。

●ランサムが戻る。パーティーの夜、何を言い争ってたのかと言われ、「相続から外された」ことを伝える。クリス・エヴァンスの口から暴言が出てくるの違和感。顔が良い。暴言が飛び交い、家族がゴタゴタしてる感じの描写が面白かった。

●遺言状を読み上げる日。家族総出で集まったところへ警察やブノワ、マルタも同席。まさかの全ての遺産をマルタに相続させる遺言状に変わっており、マルタパニック、家族もマルタに詰め寄る。自分の車に逃げるもエンジンがかからず、どうしようってなってるマルタをランサムが連れ出す。ここよ!ここでランサムかっけぇ……実はいい人なんかも?と思わせる魂胆なのよ!(知らんけど)

●ランサムとマルタはカフェへ。マルタがむしゃむしゃ食べたあと、マルタの前に皿を置き、何があったかを話せと。嘘ついたらマルタは吐いちゃうので、洗いざらいランサムに話してしまう。ランサムが警察に言うとマルタは捕まり、相続できなくなるが「マルタから分け前をもらうから」とランサムが仲間に。ここのランサムもかっこよかったのに……。メグから電話が来て「相続は放棄すべきだ」と諭される。周りに私しかいない、って言ってたけど、家族全員が後ろで聞き耳たててるの怖かったし、メグ可哀想だった。

●マルタの家をマスコミが囲む。家の外にウォルトがいたのキモかった。母親の不法入国のことを言われるけど(メグがバラしてしまった)、いい弁護士が雇えるなら自分のお金で雇うと断る。

●「お前がやったことを知っている」と脅迫状が届く。ハーランの血液検査の結果の見出しのコピーが入っており、これが世に出てしまうとマルタが殺してしまったとバレると、ランサムと検査所に向かうも火事で焼け崩れている。残った証拠は血液検査結果のコピーだけだと、メールに書かれていた場所へ向かう。検査所でブノワに見つかり、お粗末なカーチェイスが始まるけど、逃げ切ったと思ったら結局捕まるの笑ったし、ブノワの携番の登録名が「もしかして(多分)、ブノワ」なのなんでなんちょっと面白い。

●ハーランの母親がパーティーの晩、帰ったはずのランサムを見たと証言したためランサムが連行されてしまう(ハーランの母親は多分ボケたフリをしている)。「ランサムから逃げろと言われたのか」とブノワに言われ、そうだと嘘ついたマルタ、ブノワが助手席に乗るまでの数秒でカップにゲロるのプロなんよ。

●指定された時間に指定された場所に行かないと検査結果のコピーを回収できないため、寄るところがあるからとブノワを待たし、美容室(?)に入り、裏口から指定された場所へ。あんな暗いところによく行けるなぁと思った。そこにいたのはモルヒネを過剰摂取させられ死にかけのフラン。「お前(you)がやった」と言いフランは意識を失う。そのままコピーを持ち去ったら証拠隠滅できるのに、心肺蘇生術施して救急車呼ぶマルタ立派。救急車が近くまで来てるのにイヤホンで音楽聴いて歌ってるブノワ、仕事して。笑

●車の中で、ブノワにすべてを白状する。結局コピーはそこになかった(燃やされていた)けど、死ぬ前にフランが「コピーが……」と言ってたので、フランが隠す場所はマリファナのところだ、とコピーを見つける。自分で証拠を見つけるマヌケな犯人がいるか、ってブノワと笑い合うとこ、ハーランが死んではじめて笑ったんじゃないかなと思った。

●さて集まる家族にすべてを話して相続を放棄しようとする直前。マルタの後ろでブノワが検査結果を見て、「マルタは、お前らには一銭もやらんと決めたから!」と連れ去る。予想外なことにポカンな家族とマルタ。剣が円状にデザインされた部屋に刑事2人を集め、ランサムを呼ぶ。

●ここで衝撃だったのよ……。パーティーの日、ハーランとランサムが言い争った内容は、マルタにすべての遺産を相続させると決めたからだった。ランサムはその日、頭が冴えてたので、出ていったあとカメラに映らないところで車をとめ、隠し窓からハーランの部屋に入った。薬とモルヒネを入れ替え、モルヒネ用の薬を盗んだと。間違えてモルヒネを過剰摂取させハーランが死ねば、マルタは相続ができなくなる。葬式に出なかったのは、誰もいない家に侵入し、薬を戻すため。そこを家政婦フランに見つかり、脅されたと。フランがランサムを脅すために使ったものを、ランサムがマルタに使っていた。

●フラン、絶対一人であんなゴリゴリのランサムに勝とうなんざ無理なんよ……。ランサムはフランにモルヒネをうち、その罪もマルタになすりつけようとした。でもマルタは中身が入れ替わってようが薬を間違えないプロだったので、モルヒネを100mlうってしまったと思ってたけだ、ちゃんとそれは薬だった。つまり、ちゃんとマルタの言う通り救急車を呼んでれば、間違えてないことが分かったし、ハーランも自分で喉を掻っ切ってなければ今も生きていた。つらすぎる。なので自殺で間違いは無い。ランサムは、カフェでマルタの話を聞き、路線変更したらしい。

●ブノワの推理で、フランがマルタに言った「お前(you)がやった」はユーではなくヒューだったとマルタが気づく。ランサムはフランに自分のことをヒューと呼ばせていたから。とは言ってもブノワの推理でしかないので証拠がない。ビデオテープはマルタが磁気で壊しちゃったから見れないし。しかし病院からマルタに電話があり「フランが生きている」と。フランに証言されたら終わるので、ランサムはフランを殺そうとしたことを白状してしまう。その瞬間ゲボをランサムにぶっぱなすマルタよ(拍手)。フランは死んでおり、ランサムから言質をとるため嘘をついて吐くのを我慢してたの偉い。ランサムは殺人未遂から殺人罪になり、捕まる。最後の足掻きで、剣を手にとりマルタを刺して2人して倒れるも、ビックリナイフ(引っ込むやつ)。そのまま連行される。

●ハーランの書斎で白紙の手紙(ハーランが夫リチャードの不倫の真実を書いたと言い、リチャードが見て捨てたやつ)を見つけたリンダが煙草をふかしながら白紙の手紙を炙る。リンダはいつもハーランと、炙って文字が浮き出る手紙のやり取りをしていた。その手紙でリチャードの浮気を知るリンダ。

●外に勢揃いしてるスロンビー一家と、2階のベランダからそれを見るマルタ。リチャードの左目が赤くなってるの、多分リンダに殴られたんやろうなと思った。最後何も言葉はなかったけど、マルタが飲んでたカップに「my house」って3回書かれてて、草生えた。
ぴんぬん

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