Taka

検察側の罪人のTakaのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
4.5
現代、目を背けたい真実が横行する中、それを裁く"正義"とは何なのか?
そんなテーマを膨大な情報、役者たちの白熱した演技合戦で魅せる。123分ただただ圧倒された…素晴らしい映画でした。
個人的にそろそろ木村拓哉の汚れ役が観たいと常々思ってたところでここまで魅せてくれるとは…あれに手を出した瞬間、木村拓哉ベストが誕生したと思いました。
それに負けじと二宮和也のセリフの応酬。モンスター・松倉とのシーンは口あんぐりでしたね。
その他の役者陣も見せ場がちゃんとある。
そして、それをまとめ上げた原田眞人監督の手腕。原作にないインパール作戦など膨大な知識をよく詰め込んだし、あの詰め込み方は賛否起こすのも分かる。
登場人物の多さ、様々な情報を詰め込んだことによって物語が散らばってるが、あのラストのように100%の正義、決着などはこの世にはない。
うやむやなラストも含めて正しく現代社会の世相を語り上げたこの映画が今、日本から誕生したこと。個人的には大満足でした。
Taka

Taka