Taka

キングダム2 遥かなる大地へのTakaのレビュー・感想・評価

4.2
2ヶ月も遅ればせながら、なんとか劇場で鑑賞。

前作は観客の想像を超えるスケールの本気を見せて大ヒットへと導いた上での本作。前作を観て、製作陣はこれを「スター・ウォーズ」のようにサーガ展開を視野に入れているなとは思っていたが(場面転換やサブタイトルのつけ方からも彷彿とする)、本当にそのような展開するんだ…と本作を観て改めて思う。「るろうに剣心」が完結した現在、日本漫画実写映画をさらなる先へ進めるのは本シリーズしかないというプレッシャーを一身に背負いやり遂げることを高らかに宣言してみせたようにも思えた。

本作は一つの戦を丁寧に描き上げる構成となっており、その中で山崎賢人演じる信のさらなる成長を遂げたアクション描写と戦とは?という問いにスタッフ・キャストが真っ向から向き合って丁寧に敵を倒していく様を見せた点も邦画としてはなかなか優秀じゃないかと思った。清野菜名、豊川悦司の初参戦組の存在感ももちろんだが、やはり大沢たかおが登場したときの圧倒的存在感は相変わらずでやっぱりこれだよなぁ!の納得感はエグかった。

おそらく作品を作るにあたっては原作だけでなく色々な作品を研究して見事な娯楽映画にしたんじゃないかなとは思っていて、「マッドマックス/怒りのデス・ロード」が砂地で戦闘するという共通項がある点でも相当参考にしたんじゃないかな?とは思ったりした。脚本が良くても、演者の体力があっても、結局はそれ相応の金があってこそなんだよなぁ…と。

正直、第1作からの大きな飛躍はあまり感じず、あまり評価が変わらなかったのは惜しかったりするし、今後、戦闘描写において、これ以上に展開を回せるのか?という不満点もあるが、しばらくは日本漫画実写映画のトップランナーを走り抜けて欲しいとは思った一作でした。

<雑文>
最近、邦画で観る作品のほとんどに岡山天音が出てくるな…と思ったら、今年、6作品も出てたのか。なんか皆勤賞じゃないけど、今年めっちゃ出てたで賞あげて労いたい。
Taka

Taka