バルバワ

検察側の罪人のバルバワのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
4.2
嫁の実家に一泊させて貰う前に贅沢しちまおうキャンペーン第三段!ということで鑑賞致しました。

いやぁ…こういう独特な映画好きー!
因みに今作を観る前にRHYMESTERの宇多丸師匠と木村拓哉さんとの対談を聞くと裏話や木村拓哉さんの演技に対する考えが知ることが出来てさらに今作を楽しめると思います!"宇多丸 キムタク"と検索すると出てきますよ…Y○uTubeでボソッ(((・・L )

あらすじはやり手の検事最上(キムタク)がある事件をきっかけにちょっとおかしくなり、いろいろあって人の道を外れてつつ後輩の検事沖野(二宮和也)や部下の立会事務官橘(吉高由里子)にパワハラをかます…的な感じです。←いつにも増して適当

まず触れておきたいのは闇のブローカーこと諏訪部さん!あの人周りは完全に『ジョン・ウィック』の世界観でした!「え、これはいいのか?」と戸惑いながらも役柄的にも演技的にも大好物なんで全然OK!

あと、今作の殺人事件の重要参考人の松倉の尋問をする沖野のシーンはかなり印象に残ります。沖野が松倉を激しく捲し立てる姿も必見ですが、対しての松倉の反応がかなり強烈でした。まるで怒られてパニックになっている2歳児のようで彼がおおよそまともな教育を受けずに育ってきたということを想像してしまい、なんとも言えない気分になりました。
また、ラブホ前でヤクザが憲法について話し合っているシーンがなんだか好きです!

あと宇多丸師匠も仰っていたので凄く気になったのが編集の独特さでした。明らかに会話の途中で次のシーンにいったり、意図的に編集点を提示しているようなカット割は今作の独特な雰囲気を一層際立たせているように感じました。

まあ、一部の役者さんが少しオーバーアクト気味に感じたり、終盤のとってつけたような沖野達と弁護士の交流描写は個人的にノイズになりましたが原作が読んでみたくなるくらい好きな映画になりました!あと嫌な奴に説教されたら「ンパッ」ってやりたくなりました。あとあと牟田口は地獄に堕ちるべき。

最後にどうでも良いあとがきを書きます。


私は常々外部からは全く見えない、もしくは立派と言われている職業の内部こそハラスメントや差別、偏見の温床だという考えておりました。というのも私もそういう職業に身を置いて肌で性差別や偏見を受けてきたからです。
今作を観て偏見や差別とは勝手に自分が作ったストーリーから出てくるものじゃないかな、と思いました。「○○なんだから□□なんだろう」という勝手な憶測思い込みから自分だけが気持ち良いストーリーが生まれるのです。

今作の主人公最上はあからさまな偏見や差別はあまりしません。ただ過去に起こったある事件に囚われ暴走していきます。彼も自分の気持ち良いストーリーを作りあげることに必死です。

その姿を観ていると前述した「偏見や差別に晒されてきた可哀想な自分」から一気に覚めて、最上同様都合の良い気持ちの良いストーリーを作り上げている自分に気づきました。

ということは私は…








キムタクということですね?( ・`ー・´)

サノス:パチンッ

サラサラ( ・`ー・∴:..:..
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