原作を読んだ映画好きのオジサンが本作について納得いかないと話していたので、どんなものかと思い鑑賞。やたらと緊張感をあおる演出にそこそこ観ていられたけれど、エンタメとしても、ヒューマンドラマとしても中途半端な感じがした。
ラストシーンはちょっとポカーンだったけれど、先のオジサンによれば原作とはシーンそのものは同じだけれど、意味が全然違うらしい。あれじゃダメだと熱く語るオジサンから原作のネタバレを聞いて思ったのは、本作はキムタク偉いんだぞ映画だったのね、と。
事務所の派閥争いで、これまで共演することのなかった元SMAPと嵐の2人。SMAP解散で唯一ジャニーズ事務所側に立った木村拓哉を看板スターに据えることは確定で、そのためだったら嵐も踏み台…。
とか思っていたら、デイリー新潮の記事に全く正反対のことが書いてあるという(汗)。
(https://www.dailyshincho.jp/article/2018/09010731/?all=1)
まあ、確かにキムタクは嫌なヤツでしかなかったけれど、ニノも単なる正義バカで、キャラクターの魅力という点ではどっちもどっちと思ったけどなあ。それよりもキムタクの演技がそれなりに年輪を感じさせるもので、ちょっと見直したかも。
ピンになり、バラエティーの司会やニュースコメンテーターがこなせるわけでもないキムタクにはもう俳優業しか残ってないのでは。キムタクはまだまだ稼げると思うから、記事で言うところのニノの噛ませ犬ってことではないと思うけどなあ。
それにしても、こういう映画を撮る監督の気持ちってどんなものなんでしょ。キムタクの行動を無理矢理肉付けしようとして戦争を持ち出してくるとか、苦労してるんだろうなあというのはわかるけど。
●物語(50%×2.0):1.00
・役者に忖度した結果…みたいな?
●演技、演出(30%×4.5):1.35
・やたに緊張感をあおられたおかげで寝落ちせず完走。キムタクの演技が予想を上回った。
●画、音、音楽(20%×3.5):0.70
・それなりに。