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チャイルド・プレイ~チャッキーの狂気病棟~のRのレビュー・感想・評価

3.4
んんんんーーーー。ドンマンシーニが監督になってから面白さが増大してたシリーズだけど、本作はアレーーー。ネタが尽きてきたのは分かりますが、ちょっと盛りすぎな気が…。若干途中からシラけてしまった。前半はめちゃめちゃ良い! 今までで一番いいのではないか!と思うくらい。すごくミステリアスやし、真っ白を基調にした映像がピカピカキレイでカッコいいし、音楽も素晴らしい、オープニングクレジットめっちゃ好き! まず、冒頭、おっさんになったアンディが、頭部だけになったチャッキーを自宅に監禁し、時々いたぶっては楽しんでるというイルなシーンから始まる。チャッキーかわいそう😢 アンディはあのPart 1の少年を演じてた男の子がおっさんになった俳優さんで、ぽっちゃりヒゲ面やけどやっぱ可愛い系の顔してるよね。で、場面は移り、精神病院送りになった前作の主人公ニカが、荒々しい電撃療法とかを受けて、みんなを殺したのはホントは私で、それを私が妄想の中でチャッキーのせいにしてるだけ、とドクターたちに思い込まされてるところに、チャッキー人形が何やかんやで2体導入され、うち一体がアレ?おかしい動きをしてるぞ、でも待て、チャッキーはアンディに監禁されてるはずだぞ。一体どうなってんだ? てか、チャッキー人形、2体とも邪悪な動きをしてるようだぞ。そして、患者が殺され始め、その疑いがニカにかけられ始める! 一体、チャッキー人形に何が起こってるのか? それとも、精神病院の患者がみんな一緒に集団ヒステリアで妄想を見ているのか…って感じの流れで、この辺は演出もスタイリッシュで面白く、ワクワクがすごい。特に、アジア系のうるさい女を殺すシーンは、降り注ぐ雪のスローモーションがアーティスティックで、何度も早戻しして見てしまいました。美しい。ところが、後半は、え? それ、アリにしてええのん? って流れになっていって、自分の予想が裏切られた上、その予想を下回る展開になってしまい非常に残念。こっからかなりネタバレになります。あ、でも、その前に、主演女優フィオナドゥリーフ、お父さんのブラットドゥーリフ(チャッキーの声してる男優)そっくりなすさまじい顔が、感動的なくらい見応えがある、ということだけは言っておきたい。

で、ここからネタバレ。

我が予想①チャッキーはヒステリアの産物だった、予想②チャッキーカルトが出来てしまい、他の人たちもどんどん人形にソウルを入れ替えて、のびのびと殺人を行うことが流行り始めた、のどちらかだと思ってました。が、まさかのチャールズ単体のソウルかよ! それやりはじめたら、何かいろんな意味で緊張感なくなってまうやん!と思った。事実、後半はなくなってしもてない? とは言え、最後のフィオナドゥリーフの演技はめちゃめちゃ好き。この人のこういうわるーい感じの演技がもっと見たいと思ったのと、遂に親子が仲良し家族になった感があって不思議な感慨をもたらしました。ジェニファーティリーは相変わらず素晴らしい存在感で、おばさんになって声がガラガラになってきてるのがおもろい。最後また続編が出そうな終わり方やったけど、どーなることやら。
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