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ヴェノムのneroのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.5
もともとはスパイダーマンに寄生したヴィランとしてデビューしたVENOMだが、本映画では単独キャラに設定変更。原作を知らないので少々期待過多だったかな。
クレメントの「20億の針」以来の共生生物フォーマットだが、異形ではあっても、「ヒドゥン」や「寄生獣」のような生命としての異物感が不足に感じる。もっと人間の倫理・生命基準と相容れない別物感が出ていないのが期待はずれ。するっと意外といいヤツへと変貌してしまうし、残虐を極めたと言う割に直接のグロ表現もない。首パックンとかね。マーベルの限界なんだろうが、もう一歩踏み込んだ映像が見たかった。
  
後半のシンビオート同士のバトルとか、どうしても寄生獣(漫画版ね)を連想してしまう。もうちょっとキレがほしかったかな。だいたいあそこまでマッチョ体型じゃなくてもいいのにね。女性形はエロくてよかった。動物でも女性でも寄生できることが明示されてるのに、子供フォルム・動物フォルムがなかったのは不満だなぁ。多分シリーズ化されることになりそうだが、MCUとの連携とかは不明ながら、もともとが異形であるハルクとかに寄生したらどーなるんだろう? すっげえ気になる

エンドロールのマーブリングやデカルコマニーっぽいアニメーションがとても好みだった。

<2018/11/13 追記>
2018年11月12日朝(米西海岸時間)スタン・リー氏肺炎により死去。享年95。10代からコミックに関わり、今のアメコミの大部分を創り上げたバケモノのようなお人でしたなあ。たっぷりと楽しませていただいております。R.I.P  
スクリーンでスタン爺ちゃんの登場シーンを探すのが楽しみだった。キャプテンマーベルやアヴェンジャーズは撮影済んでそうだけど、今後のマーベルスタジオ作品にもCGアクターとしてカメオ出演を続けるのはまず確実かと。いや、是非そうして!
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