予告やポスターのエグさに反して、意外に薄味、すっきりした印象。つか印象に残らない。ふつう。極めて平均点。
というわけで、記憶の薄さも相待って、いつもより以上にざっくりした感想です
ごひいきのトム・ハーディが主演だもの、記録に残しておかなきゃ、ってぐらいエディのキャラクターに負うところが多いのですが。
トム・ハーディからもヴェノムからも、えぐみをごっそり抜いて、愉快痛快バディムービーになっていた。
ポスターのキャッチコピー「最悪」というわりには、どこにどう力を入れてしまったのか、予想した映画とはちょっとちがったかな?
まぁMCUに合流したスパイダーマンもアレでしたからね。誰もがが見やすい楽しいアトラクションムービー。褒めてますよ。
サムライミ版スパイダーマンのピーターパーカーの拗らせようとおなじぐらい、敵役「ヴェノム=エディ」のほうも歪んでましたからね。
でもトム・ハーディは相変わらずむちむちで素敵だったし、あの肉厚どっしりバディが豪快にバイク駆ってる姿は「これこれ!」っておもったし。
あとヴェノムが入ってる時と、エディ自身がワタワタしてる一人芝居もね、CGやアクションだけでない役者自身の魅力。
ちょーっとだけトウのたったヒロイン、ミシェル・ウィリアムスも不幸オーラを封印してかわいく見えた。
あと、かわいそうな目にあってしまうライフ社のメガネっこ科学者が意外にツボ。
ライフ財団=あの映画「ライフ」と関係あるの?あ、もしやラストのあの宇宙船から出てきたアレ…!ってちょっと思った。
あのうにうにうにうにしたやつが体内に入っていくエグサが欲しかったなーー!
ラストにでてきたた囚人ってウディハレルソン?おもわせぶりなセリフは、次回作への前フリか。トムハvsウディおいちゃんがみられるのか!
マーベルへの導入だか「エンドロール後にも映像があります」とわざわざ冒頭アナウンスつけて流したおまけ。ごめんなさい、これまったくわからなかった。しかも長い。ヴェノムを消化しようとしてる身に「なにを観せられてるの?」とぽかーんでした。
わかる人にはわかるんでしょうね。
スタン・リーの訃報後、全く変わらぬノリで登場するおなじみのカメオ。スタン・リー氏は永遠にMCU世界で生きている、この先もね。
以下、感想とはあまり関係ないかもしれないことを書きます。
あ でも、関係あるといえばあるかな。あまりに大きな精神的ダメージがあると、あたまの中の、考えや気持ちをまとめて明文化するとか、そんな箇所がオーバーフローしてしまうということ、生まれて初めて身を以てしりました。
大切な存在を失くし、家で毎日ふさぎ込んでいた頃、久しぶりに外に出て観た映画がこれでした。目の前のスクリーンに集中すべきところ、時々意識が現実に戻りそうになりながら観たから「印象薄め」ってのはそのせいもあるかもね。ヴェノムに罪はない。のかな。