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チャーリーズ・エンジェルのneroのレビュー・感想・評価

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)
3.0
ナオミ・スコットだけ見に行ったと言ってもいい。ピンクレンジャーから3年、アラジンから1年。ティーンエイジャーから脱皮し、今作では若き天才プログラマとしてエンジェル達と陰謀に立ち向かう。二人の先輩に翻弄されつつ頑張る末の妹的ポジションだ。金髪のボブスタイルが可愛い。
先輩エンジェル、サビーナ(クリステン・スチュワート)とジェーン(エラ・バリンスカ)の軋轢もはさみつつ物語は展開する。それぞれのキャラ付けも好ましく、特に新星エラ・バリンスカのシャープなアクションは爽快だった。
タウンゼントの組織も大幅に規模拡大してスケールアップ。若干「キングスマン」あたりを意識しているようにも見えるが、現代性と若々しさをたっぷり盛り込んで、新生チャリエンとして十分楽しいぞ。

プロットはTVスペシャルクラスのシンプルさだが、ノリはたしかにあの頃のソレ。バブリーでアメリカンでガーリー、衣装にメイクにダンスもといろいろ見せてくれて楽しい。パトリック・スチュワートがなかなか渋い役どころで締めてくれるが、殺し屋くんともども、最後がちょっとあっけないのは物足りないな。

おまけの訓練シーンが楽しい。次からが本編として、ルーキー・エレーナを加えた3人チームの活躍がみられるかな。本国では大当たりとは行かなかったようだが、チームとしてのバランスもよく、これならシリーズイケるんじゃない? 前回の映画化は2本で終わったし、TVでのリブートはコケたらしいが、頑張ってほしいね。

TVシリーズを知る世代にはサプライズ! ○○ー○ーはなんと初代エンジェル=ケリー・ギャレット(もちろん ジャクリーン・スミス本人出演だ)。冒頭で歴代のエンジェル達をチラ見せしたのを受けてのエンディングに頬が緩んだ。
もっとも自分にとっては、いまだにチャーリーズ・エンジェルといえばファラ・フォーセット・メジャーズが思い浮かぶ。レギュラーでは第1シーズンしか出ていないのになんと強烈な印象を残したことか。完全にあの頃のアメリカンガーリーアクションのアイコンとなり世にファラカットが溢れた。映画版2作を含めても彼女以上のエンジェルはいなかった、と言い切ってしまう。ファラが生きていたら何の役で出てきたかと妄想するのも楽しい。
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