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修道女ルシア 辱す
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『修道女ルシア 辱す』に投稿された感想・評価

野平ゆきは、よく時代劇やテレビドラマ出てた印象がある。当時はなんの気無しに修道女もの見てたんですけど、コンプラの時代だと訴えられないのかと心配に。宗派を特定してるわけじゃないからいいのか?宗教に対する不信に満ちた映画ですね。アーメン。
有力者の父親により修道院に入れられた娘(野平ゆき)が、偽善的な行動を取る院長(珠瑠美)を相手取り、神の教えに背いた逸脱行為を繰り広げていく。「修道女もの」の典型パターンを汲んでいる、日活ロマンポルノ。「辱す」は「けがす」と読む。

前半部は「懺悔すれば何をやっても赦されるのか?」という、修道院のヘンなところを提起していく展開。贖罪と懲罰をエロ見世物にしており、意地悪な修道女(桂たまき)がフィジカルに躍動する。糸車の作業部屋での緊縛プレイ(?)が面白い。

後半部に入ると、2人組の脱獄囚が修道院に潜伏。彼らのエネルギッシュな性行動により、修道女たちのムラムラが爆発する。主人公が軟禁されている地下室の反省部屋が、まるでフリーセックスのヒッピー・コミューンのようになってしまう。

惜しむらくは、主人公の逸脱行為に"破壊的なロック精神"が感じられないところ。後半部からは、他の修道女と一緒にグループ化されて、ただのエッチなお嬢さんになってしまう。その一方、世の不条理を痛烈に押し出している、ラストのオチはエクセレント。
久しぶりの映画鑑賞!小原宏裕×黒沢直輔×森勝×桂千穂。キューブリックかよって思う静謐で端正で格調高くて心をざわつかせるオープニングから傑作の予感。でも修道女の懺悔→お尻ペンペンあたりで一気に格調が下がるところが桂千穂で大好き笑 野平ゆきって私初めて観た。ちょいちょいロマンポルノに出ているようだ。アーモンド型の眼が印象的なお嬢さん。珠瑠美の修道院長が美しくて素敵すぎる。桂たまきまでシスターしてて肉欲は罪です!とか言っちゃってて素敵すぎるし小川亜佐美のシスター姿は眼福すぎる。んで修道院ものと言いつつ桂たまきと岡本麗なので気づいたらおんな鑑別所もの的になっていて笑う。しかし中盤にご都合主義的に脱獄犯が逃げ込んできてから一気につまらなくなる。終盤のとっちらかりも桂千穂、神に仕えるものこそ悪魔というパラドックスもわかりやすすぎてなんだかなあって感じ。結論的にはオープニングがピークだった。やっぱり作り手に信仰がないから海外の修道院ものと違って敬虔さが足りないのよね。敬虔な修道院ロマンポルノだって作れると思うんだけどなー。「バチ当たり修道院の最期」みたいにさー。

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