翔海

ビッグの翔海のレビュー・感想・評価

ビッグ(1988年製作の映画)
4.0
あの子に振り向いて欲しいから大人になりたい!

12歳の少年ジャッシュは好奇心旺盛な男の子であり親友のビリーとは遊ぶ時も好きなあの子の話をするのもいつも一緒であった。ある日、街のカーニバルに家族で行ったジャッシュは気になるあの子がジェットコースターに並んでるのを見つける。家族に見栄を張って初めてのジェットコースターに並ぶも身長制限から乗せてもらえず不貞腐れていた。そんな彼はゾルダーというコインゲームを見つけて大きくなりたいと願うと翌日には30歳の成人男性に。 元に戻るために親友ビリーと原因のゾルダーを探すことに。30歳になったジャッシュはおもちゃ会社に勤務し始めるが子供ならではのアイディアから成功を収めることになる。望んだ大人の世界がジャッシュを待ち受ける。

子供の頃なら一度は早く大人になりたいと思うものである。心は子供のまま大人になったら好きなものはおもちゃだし、言いたいことも素直に言う大人になる。そんなコメディアンな役を若い頃のトム・ハンクスが演じる。これが意外にもハマり役でおもちゃ屋で親友とはしゃぐ姿や地面の鍵盤でステップを社長と踏むシーンなど印象的なシーンもたくさんありとても楽しませてもらった。

最近、80年代の世界観を描いたストレンジャーシングスを見終わったばかりの私にはこの作品も80年代の作品と共通する所がいくつかありドラマから映画に通ずるものがあって新しい発見がありました。80年代では子供たちは無線機で親に内緒で連絡をしていたり、公園で行われるカーニバルもその時代によって子供達の楽しみも違ったと思える。自分が生まれる前の流行は映画から知ることができるから映画は知識の宝庫であるとつくづく思う。
翔海

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