140字プロレス鶴見辰吾ジラ

ハッピー・デス・デイの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
4.0
鶴見辰吾ジラ
30周年
お誕生日企画第1段!
【ゼロから始めるテメェの人生】

「人生において大事な日は生まれた日と、生きる理由を見つけた日だ。」
by 昔の偉い人。

何とも日本人好みに思えるが公開館数が少ない問題発生案件。

冒頭の目覚めから始まる一連の導線とそれが自身が殺されることで始まる物理的反復。最初の導線において「テメェ」と感じる部分が「あなた」に変わっていく成長の証明とエモーションの沸騰。ホラーでありながら超常的な存在でないムーヴから場面に仕込まれるヒントでミステリーへと変貌していく楽しさがある。途中で運命の赤い糸を思わせるヒロインの行動方針の変更から爽快感ある。死んで戻るのゲーム性を逆手に取った犯人捜しに痛快さを加えたことで閉じたループ世界なのに解放的に。爆破シーンやアクションも加わりミニマルなお話でのダイナミズムもちゃっかり補充。画面に出てくる情報やルート分岐などロジカル的に合法性を保ちクライマックスのデスダイブに臨む彼女がもう美しい!

アメニモマケズ
カゼニモマケズ
サツジンキニモマケズ

生きることの厚みが増した彼女の痛みを知る眼差しは深く澄んでもう萎れることはない…









萎れることはない?