おさるのじょじへい

此の岸のことのおさるのじょじへいのレビュー・感想・評価

此の岸のこと(2010年製作の映画)
3.7
明日は我が身。
政府や行政に期待しているだけではいけないと感じてしまいました。生き抜くためには、自らが行動しなくてはならないと…。

台詞を排した分、雄一郎の号泣や、千鶴子の喚く声が際立っていました。正直に言うと、やはり演技は素人さんだなと感じてしまいましたが、身近にいそうな雰囲気の雄一郎役の遠山さんのお顔だからこそ、説得力があったようにも思います。

粗削りな演出ではあるけれど、自分と同世代の外山監督が、30歳ほどの若さで、悲しくもきっとどこかで起きている現実を描ききったことに感嘆しました。