小

クワイエット・プレイスの小のレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.5
『ドント・ブリーズ』と同じく、かくれんぼのドキドキハラハラ感を利用したスリラー。『ドント・ブリーズ』は、“鬼”が元軍人家で盲目のオジサン、場所は家の中という狭いシチュエーションに対し、本作の“鬼”は人類を滅亡の危機に追いやっている、異常に聴力の発達した謎の生物なので、かくれんぼの範囲はかなり広め。

そのせいで人間が環境に順応してしまうからから、スリラー要素に加え、父親と聴力障害を持つ娘との関係といったヒューマンドラマ的要素も加わってくる。また話を盛り上げるためのあんな要素も加わってくる。

この手のスリラーは怖くはないけれど、ビックリはする。シーンと静まりかえっているところで不意に「ワッ」とでかい声を出されたら誰だってビックリするのと同じ。だからホラー系の映画はビックリしないよう身構えてしまうけれど、観る者の構えとして良いのかどうかが悩みのタネ。

結末は、ヒューマンドラマ部分と上手くつなげているとはいえ、そんなことならとっくの昔に判明しているんじゃないの、と思ってしまったというのはご愛敬かしらん。

ビックリするのが嫌でない人が、時間があるから観ておくか的な状況で観るにはよろしいのではないかと。

●物語(50%×3.5):1.75
・こんな状況でも人間は順応してしまうんだと、妙なことに感心してしまった。

●演技、演出(30%×3.5):1.05
・ビックリした。

●画、音、音楽(20%×3.5):0.70
・普通によろしいかと。
小