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トップガン マーヴェリックのbackpackerのレビュー・感想・評価

3.0
アラゴルン「だが今日ではない」
マーヴェリック「それな」

最高にちょうどいい娯楽大作アクション映画!そう、こういうの。こういう映画を待ち望んでたんですよ。

前作『トップガン』に強い思い入れはなく、世代でもありません。とはいえ、長らく見ていない(&内容忘れてる)ので前作を再鑑賞したのですが、たま~にカラオケで歌う『DANGER ZONE』が流れる冒頭の空母シーンで激熱モードに入れたので、ちゃんと満足。(最後のドッグファイトに至る展開の唐突感等に結構ポカーンとしましたが。)

んでんで、本作を見てみたら、あらまびっくりの冒頭シーン。前作と全く同じじゃないですか!いや、むしろ本作の方がアングルもわかりやすいし、いいじゃない!
前作よりも道筋だったストーリーで話が分かりやすかったですし、アクションも豪華で最高ですね。

最後の映画スターと呼ばれるだけあって、今回も徹頭徹尾トム・クルーズ映画でしたが、彼ほどファンタジー性・フィクション性が高い作品をしっかりとしたもの(ある意味で地に足がついてる)にする手腕に長けた人物は他にいないので、凄いとしか言いようがありません。
よくある「ロートルでもやれるんだよ」と、舐めてかかる相手をぶちのめすような展開ではなく、有望な若者たちに対し「俺が出る!ついてこい!!」と引っ張っていく姿は、常に最前線でスターとして生き続けるトム・クルーズ本人と重なり、結局どの映画でもトム・クルーズの自伝的映画になるんだなぁというのも、凄いとしか言えないですが……。
トム・クルーズの肉体的限界を意識しだしてもう10年近くたっていますが、最後の一花咲かせましょう!という雰囲気がここまで強く出たのは、初めてじゃないですかね。

アクションに痛々しさが増してきたトムが、この先どうなっていくのか。
彼のフィルモグラフィーを彩る作品がまた一つ増えたわけですが、この先はどうにも気になります。


マーヴェリックと同じポジションのハングマン、マーヴェリックよりいいキャラじゃない。あれ?というか、マーヴェリックがいけ好かなさすぎるだけでは……?

”Don't think. Just do.”
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