kuu

エンドレス 繰り返される悪夢のkuuのレビュー・感想・評価

4.0
『エンドレス 繰り返される悪夢』
原題『하루』끝나지 않는 지옥
英題 A Day.
製作年2017年。上映時間90分。

目覚めるたびに悪夢の1日が繰り返されるちゅうタイムループ(リープでも良し)もの。
ループに囚われた男の死闘を描いた韓国産サスペンススリラー。

勧善懲悪。
韓流には日本人が忘れつつある温故知新を大切にしてるなぁ。
今作品で小生は三人の男たちに阿修羅をみた。
たとえ正義であっても、それに固執し続けると善心を見失い妄執の悪となる。
仏教の六道説(天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)で阿修羅は、常に闘う心を持つことから、その『精神的な境涯・状態の者が住む世界』とされてる。
その輪廻を断ち切れるかハラハラ見守ったし、ループスリラーで切なくて泪が出るなんて。。。
個人的には、今作品は韓国作品はハマりました。。

お話は、
娘さんの誕生日で約束の場所へ向かっていた著名な胸部外科医ジュニョンは、その途上で娘ウンジョンが交通事故で亡くなっている現場に遭遇。
激しい衝撃を受けた瞬間、ジュニョンは事故の2時間前に戻っていた。
時間のループは延々と繰り返され、ジュニョンは娘を事故で死なせないよう策を講じるが、何度やっても娘の死という結果が変わることはなかった。そんな中、ジュニョンの前に、事故で妻を失い、同じように時間を繰り返しているミンチョルが現れる。
愛する家族を亡くし、理由もわからずに時間に囚われてしまった2人は、悪夢の1日を変え、家族を救うために力を合わせこととなるが。。。

インディペンデント映画からハリウッドの大作、はたまた短編まで、主人公をタイムループに陥れ、同じ日を無限に繰り返すような作品はゴマンとある。
今作品の監督チョ・スンホは、娘さんの亡くなる日を懸命に修正しようとタイムループで踠くオッサンが、別の野郎の悲劇的なタイムループが自分のタイムループがクロスしてることを知る『ある日』。
主人公チョーは己の身に何が起こっとるんか理解し、出来事の流れを変えようとする時点をすぐに過ぎてしまう。ジュンヨンは最初の段階に戻るたびに、娘が横断歩道にたどり着けないようにするための新しい方法を試す。
彼の努力はタイムリープ重ねるうちに巧妙になっていきよるが、何の効果もnothing。
何度目かの試みに絶望し、事故現場で天を仰ぐ。
救急車の運転手が声をかけてきた。「俺を覚えていないのか!」と男は言う。
その救急隊員(ビョン・ヨハン演じるミンチョル)は、ウンジョンを轢いたタクシーの乗客である別居中の妻の死に苦しみながら、この日のことを思い出していたのだ。
この事実は、チョーの脚本の中で、様々な娯楽の扉を開くことになる。2人の男がチームを組み、それぞれの反復で次の段階に役立つ情報を集めていくと、映画はアクションよりもミステリーに集中するようになる。彼らが経験した損失は偶然のものではないが、何が彼らを結びつけたのか、どうすれば彼らが自由になれるのかを理解するには多くのことが必要になるやろう。
物語がここでは触れられないような方向に進んでいくと、視聴者は些細なプロットホールや動機付けの問題に気づくかもしれない。
しかし、この映画の勢いと主役たちの素晴らしい演技は、そのような懸念を脇に追いやり、映画の後で『面白くなかった』という議論の中で取り上げられることになるけど。
チョーは、物語が罪悪感、復讐、そして許しのテーマに踏み込んでいく中で、予想外で痛快な解決策を見つけることができ、驚くほどうまくいっているんちゃうかな。
泪で終わる小生の好きなタイプの韓国サスペンス映画でした。
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