YYamada

ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡のYYamadaのレビュー・感想・評価

3.6
【実話に基づく傑作映画たち】
 ~事実は小説より奇なり

◆ベースとなった史実
〈ジャングルでの壮絶な遭難体験〉
 ~1981年
・場所: ボリビア
・人物: ヨッシー・ギンズバーグ

〈見処〉
①スイス・アーミーマンの前日譚!?
 凄絶なサバイバル実話
・『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡』は、2017年製作のオーストラリア映画。日本では「未体験ゾーンの映画たち2018」として上映された。
・舞台は1981年の冬。3年間の兵役を終え、刺激を求めて旅を続けるバックパッカーの青年ヨッシー(ダニエル・ラドクリフ)。ボリビアのジャングル奥地にある秘境を目指して旅立った彼は、友人2人やガイドとともに険しいジャングルを進んでいくが、やがてグループ内で意見が対立し、4人は二手に別れて行動することに。
・さらにトラブルが発生し、ヨッシーは危険なジャングルの中でひとりきりになってしまう。野生生物や自然の脅威にさらされ、肉体的にも精神的にも追い詰められていくヨッシーだったが…(eiga.comより抜粋)。
・本作はボリビアのジャングルでの壮絶な遭難体験をつづったヨッシー・ギンズバーグの「JUNGLE」を原作とし、『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフによる、生死の境を彷徨うような迫真の演技が見物の作品。その痩せ身の姿は、まるでダニエル・ラドクリフのおバカ映画『スイス・アーミーマン』(2015)の前日譚のようだ。

②結び…本作の見処は?
○: 美しくも、絶望的に広大なジャングル。寄生虫との戦いなど、直視が辛い展開が描かれている。エンドロールによる後日譚まで緊張感を切らさない作品。
○: ダニエル・ラドクリフによる、まるで「生きる屍」の凄絶な渾身の演技により、恐怖をよりリアルに引き立てる。
○: 中盤までの4人旅の人間関係は、旅順で良くあるような心境が描かれている。
▲: 終盤の幻覚の連続は、少々ダレる。

期待しないで鑑賞したが、結構良作でした。
YYamada

YYamada