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ブリグズビー・ベアのYACCOのレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
3.5
評判の高さにつられて「ブリグズビー・ベア」を鑑賞。
この映画を作っているひとつひとつのパーツはとても好きなのに、いまいちのれなかったのは期待値を上げ過ぎたせいかもしれない。それでも、鑑賞後は心がほっこりしたし、やはり本気の「モノづくり」は人の心を揺さぶるのだと、ひとり心のなかで呟きながら帰路についた。

閉ざされた空間で育てられた青年ジェームス。ある日、警察がジェームスを連れ去り、両親は逮捕されてしまう。初めての「外の世界」の世界に戸惑いながらも、ジェームズは愛すべき「ブリグズビー・ベア」映画を自らの手で作ることを決意する。そんな彼のブリグズビー愛(笑)は、彼の周りの友人や家族にも影響を与えていく。

登場人物は皆良い人で(ジェームズを連れ去ったマーク・ハミル演じる古いお父さんだってよい人だ)、新しい世界でジェームズが出会う友人たちも良い子ばかりだし、本当の両親も、そしてジェームズ誘拐事件にかかわっていた刑事さんまで皆良い人ばかりで、なんか安心する自分がいた。

これはあくまで私の推測なのだけれど、この映画を作った人たちは、とても真摯にこの映画を作ることに向き合っていたのだと思う。伝えたいことや、そのために必要な人やエピソード等。ひとつひとつにその思いが感じられたように思う。そんな作り手側の愛が見る側に感じられる映画になっていると思った。得てしてそういう映画は見る側の心を掴むことが多い。

それにしても、この映画のなかに出てくる「ブリグズビー・ベア」が見たくなった。
youtubeで検索すれば見れるんですかね 笑
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