『47歳 人生のステータス』
原題Brad's Status
製作年2017年。上映時間102分。

ベン・スティラーが主演を務め、Generation-Xのオヤジの悲哀と再生をユーモラスに描いた米国ヒューマンドラマ。

やりがいのある仕事と愛する家族に囲まれ、平凡ながらも順風満帆な人生を歩んでいた47歳のブラッド。
大学進学を目指す息子と2人でボストンを訪れた彼は、そこで旧友たちと再会する。
経済的にも社会的にも成功を収めた彼らの姿を目の当たりにしたブラッドは、自分が築いてきた家族や仕事は本当に最高のものなのかと疑問を抱き、人生を見つめ直していく。

ベン・スティラーは、脚本の描写に感動した後、この映画に興味を持つようになったそうですが、真摯に演じてる姿が自然で感動しました。
本作が描くミッドライフ・クライシス(中年期の約80％が陥るといわれている心理的危機)てのは、
発達心理学者エリク・エリクソンの提唱した『ライフサイクル・モデル』で、乳児期から65歳以上の老年期までを8段階に分けて、そのうち40歳から65歳の間を成人後期と区分けしとって、中年期にさしかかったあたりで、ファミリーやビジネスでの役割の変化や心や身体の変化を経験することで、自身のアイデンティティが揺れて心の葛藤が起きることを、ミッドライフクライシスと呼ぶんすが。
この英語を直訳すると、中年の危機で、『自分の人生はホンマこれで良いんかな？』とか考え、これまでの生き方や自分自身に自信がなくなってもうたり、悩んだりする期間が続く。
この映画が醸し出すんは、ウソっぽさがなくて面白いほんでスマートかな。
人は常にどないしたら幸せになれるのかてのを求めて、
隣の芝生は～～みたいな、周りには幸せや成功がどないなモンやろかって考えが溢れかえっている。
ベン・スティラーは、ミッドライフ・クライシスの真っ只中でそないな思いを胸に、これまでの人生に対する自信や自己肯定感を失ってしまった47歳のオヤジを、ごく自然でそれでいて素晴らしい力で演じていた。
今作品はシンプルな物語やけど、人生をあきらめたようなベン・スティラーの風格がブラッドという役柄に真実味を与え、小生には深い印象を残してくれた。
最後に、マイク・ホワイト監督は、この作品で2007年に公開された映画『ラブ・ザ・ドッグ 犬依存症の女-イヤー・オブ・ザ・ドッグ』の中でも使こてた、『Lose Yourself in Nature and Find Peace』ちゅう曲のThe Naysayerバージョンを挿入歌としてる。
このフレーズは、マサチューセッツ州ボストンに生まれのハーバード大学で学んだ詩人、作家、哲学者であるラルフ・ウォルドー・エマーソンの言葉です。
歌詞を抜粋すると

Lose yourself in nature and find peace
Lose yourself in nature and find peace
Troubles will come, troubles will release
Lose yourself in nature and find peace

In love, be happy loyal and free
In love, be happy loyal and free
You may have others, you may stay with me
In love, be happy loyal and free

Chickens and children know it all
Chickens and children know it all
We may reach great heights but ever will we fall
Chickens and childrеn know it all

God is not full of hate
God is not full of hate
Some may usе him, defend their fearful ways
But God is not full of hate

Lose yourself in nature and find peace
Lose yourself in nature and find peace
Troubles will come, troubles will release
Lose yourself in nature and find peace

⚠️『ベン・スティラー主演のコメディ映画』を期待しちゃダメ。👬父とムスコの🏫大学見学ツアー(ふたり旅✈️✨で主人公が半生を振り返る、コメディの皮をかぶった☕️ほろ苦いドラマ📽✨長々とベン・スティラーのモノローグ🗣と妄想💭が続き、笑えるシーンはわずか。当然アダルトチーム向き(🚹男子の方がわかりみが深そう

【🇲🇨モンテカルロ・コメディ映画祭(作品賞)受賞🏆✨🇺🇸ゴッサム・インディペンデント映画賞(脚本賞)など各賞２部門ノミネート】

『LIFE!(‘13)』 などとも毛色が違うので、ベン・スティラー好きの方も🎬予告編を観て検討された方が良いカモ🦆✨自分は主人公に、ま———ッたく共感・理解が出来ず終始、傍観したまま終わりますた💦。むしろイライラ💢笑щ(ﾟДﾟщ)

🎞エンドロールがカワイイのと、あと🎼劇伴担当がDEVOのマーク・マザーズボーなのが音楽好きにはタマランチ会長🙌🏻

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ベン・スティラー演じる47歳の中年男性のミッドライフクライシス(中年の危機)からの再生をユーモラスに描いた人間ドラマ。やりがいのある仕事と愛する家族に囲まれ、平凡ながらも順風満帆な人生を歩んでいた47歳のブラッド。大学進学を目指す息子と2人でボストンを訪れた彼は、そこで旧友たちと再会する。経済的にも社会的にも成功を収めた彼らの姿を目の当たりにしたブラッドは、自分が築いてきた家族や仕事は本当に最高のものなのかと疑問を抱き、人生を見つめ直していく。

この映画の主題は、どの世代にも通じると思うが、隣の芝生は青く見えても、現状の自分自身を肯定して、身近な友人、家族や、自分を愛してくれる人達が、少なくともいて、自分も心から愛せる人達がいれば、良いじゃないか。
普遍的な日常とささやかな喜びがあれば、充分幸せなんだと言う事。実際、映画に出て来るブラッドの意識高い系の友人も実は不幸な事があったり、それでも、見栄張ってインスタに幸せ取り繕った写真をアップしていたりと。皆それぞれ誰にも言えない孤独を抱えて生きている。
とにかく、この映画は、人生の勝ち負けなんか考えるより、自分自身が大事な守りたい人や、モノがいれば、しあわせな事なんだよと語りかけてくる。