きょう

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜のきょうのレビュー・感想・評価

4.1
1980年の韓国🇰🇷。ソウルで11歳の娘を育てながら、タクシー運転手🚕をしている、ソンガンホ演じるマンソプは、大金に目がくらみ、トーマスクレッチマン演じるドイツ人🇩🇪記者、ピーターを乗せて光州へ向かう。マンソプは機転でうまく検問をクリアし、2人は光州に入るが、ピーターは「危険だからソウルへ戻ろう」というマンソプの言葉を聞き入れることなく、撮影を始める…


ポスターからでは、ソン氏演じるマンソプの笑顔がほのぼの素敵で、とても和やかな作品なのかな?と思いきや、韓国🇰🇷で実際に起きた1980年の光州事件が背景にある、とても重みのある作品でした😱
父子家庭で日々の生活も苦しいマンソプ。そんな中、「通行禁止時間までに光州へ行ったら大金を払う」というおいしい話に釣られ、ドイツ人記者のピーターを乗せて光州まで行きます。
光州には着いたものの、街は荒れ果て、人々は戦いながら、傷ついたり、中には命を落とす者も…
ドイツ人記者のピーターは、そんな状況でも引き返すことを拒み、撮影を。
ピーターは危険を承知で、何としてでも、この悲惨な状況を世界中に伝えたかったのでしょう💦
最初は単に金儲けをして、危険なことから逃れたい気持ちが強かったマンソプでしたが、同じ国の中でこんなに大変な事件が起こっていることがわかり、段々と気持ちが変わっていくのです。その心の変化も素晴らしかったです👍
マンソプとピーターの心が一致して、事件を世界に伝えようと、光州で知り合った温かい仲間に助けられながら、必死に危険を乗り越え、ピーターを空港まで送り届ける部分はハラハラドキドキ💓と感動🥺の気持ち両方が入り混じっていました🥲
2人が光州で知り合った、ピーターの通訳がわりの大学生のジェシクや同じタクシー運転手のファンもとても温かい人達でした💕
ファンの家族を含めて、マンソプとピーターとファンとジェシクがファンの家で楽しく食事をし、和やかに過ごすシーンは危険な状況の中でホッとできる部分でした🥹
エンドロールで実際のピーターが出てくるのですが、マンソプに韓国語で再会を呼びかけるところが泣けてきました😭


前半はマンソプの面白い部分やズルい部分がたっぷり引き出されユーモアたっぷり。後半はシリアスで過酷で重みたっぷり。とても、うまく描かれていると思いました。
実はよく知らなかった光州事件についても韓国🇰🇷の大変な歴史の一つだということを知ることができました💦
ソンガンホ氏が演じるマンソプが最初から特に良い人ってわけでもなく人間臭くて…😂「パラサイト…」からですが、あらためて、ソンガンホ氏はコミカルからシリアスまで幅広くこなす素晴らしい役者さんだなと思いました。
ますます彼に惹きつけられました💜
きょう

きょう