およそ1年前に観た実写版『牛の肝臓をた…』じゃなかった（『銀魂2』のネタです、念のため）、『君の膵臓をたべたい』で小栗旬さん、北川景子さんらによる自分的「余計じゃね？」な大人パートは「大人の事情」という幻を見てしまい、実写に比べキャスティングの制約が小さいアニメならその部分はないと予想し、確かめるべく鑑賞。
で、やっぱりなかった。そりゃそうでしょ、このほうが良いでしょ、というか実写版は無理があるよね。ということで原作は未読だけど、読んだ人に聞いた話によれば原作に比較的忠実なアニメ版のストーリーに軍配。
しかし、感動的だったのは実写版の方だった。実写の高校生パートが素晴らしく、北村匠海くんが抜群に良かった。他人に関心がなく、感情を表に出すことがほとんどない高校男子の役どころ。表情の微妙な動きとかで表現していたヒロインへの気持ちを、クライマックスで一気に爆発させ、観ている方は涙腺崩壊みたいな。
ところがアニメは微妙な表現が苦手なのか、北村くんの演技で感じた切なそうな雰囲気が足りないからか、涙が溜まってこない。いっそのことアニメならではの思い切った表現を試してみるのもアリだったのではないかと思わなくはないけれど、それだとマンガっぽくなりすぎるかな。
ということで、2017年の実写版高校生パート主演の2人、北村匠海くん、浜辺美波さんで、このストーリーを映画化するということでどうでしょう。そう思っている人が私含め3人はいるんだけどなあ。
●物語（50％×4.5）：2.25
・やっぱり好きだわ、この物語。名前の件って、実写であったかしら。自分が覚えてないだけかな。
●演技、演出（30％×2.0）：0.60
・北村くんが良すぎたせいもあるかもだけど…。
●画、音、音楽（20％×3.5）：0.70
・花火とか良かった。
