バルバワ

花筐/HANAGATAMIのバルバワのレビュー・感想・評価

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)
4.1
「わからないけど…すげぇ」観ている間ずっと"!?"を頭にくっつけていました(決してヤンキー漫画ではありません)。いやぁ、わからなかったぁ…サッパリサッパリ🏳️( ´∀`三 ´∀`)🇯🇵

恥ずかしながら大林宣彦監督の作品は『時をかける少女』しか観ておらず今作が"戦争三部作"の最終章とも知りませんでした。なので今から述べる感想は大林監督作初心者の他愛もない無知なさえずりだと思っていただけると幸いです。


「変態だ!この監督は変態だ!!」と日本映画界の巨匠に失礼だとは思いつつもそう感じずにはいられませんでした。というのも作中起こっていることの1つ1つがブッ飛んでいてですね…例えば裸の男二人が乗馬してそれを望遠鏡で眺めていた男が「見事だ」と称するシーンがありましてね…こんなの常人じゃ考え付きませんよ!

あと、『許されざる者』のように人物の人格が非常に多角的で(人物の表情を左右交互に見せたカメラワークも印象的でした)役の印象がコロコロ変わっていきました!まるで我々人間の内面を覗き見しているようでして、やっていることや起こしていることは変態的なのに妙に実在感がありました。

そして、主要女性陣の艶やかさったら堪りませんでした…表情だけでなく仕草や指先ひとつの動きが色っぽく思わず作中の吉良のように「ひでぶ!」っとなりました。もう変態!…ただ、全身タイツじゃなければさらに良かった…!←下劣極まりなし

冒頭で言ったように私には作中描かれていることのほとんどがわからなくて、観ている間も「これはどういうことなのか…」無い頭を搾って鑑賞しましたが、結果は力及ばずで非常に拙いレビューになってしまいました。ただ、これだけ"わからない"と今作のことを考え続け忘れないし、他の大林宣彦監督作を観たいとも思います。この中毒性こそが今作の1番の魅力だったりして…なんて思ったりもしました。


とにかく色んな意味で凄い映画で"観た"というより"体験した"という表現がしっくりくるかな(個人的には湯浅政明監督の『マインド・ゲーム』に近い感覚でした)と…2017年を締め括るには良い映画でした!
バルバワ

バルバワ