ーcoyolyー

スターリンの葬送狂騒曲のーcoyolyーのレビュー・感想・評価

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)
3.5
モーツァルトのピアノ協奏曲23番第2楽章で始まり終わります。そしてショパンのプレリュード第4番やチャイコフスキー悲愴もまたとないタイミングで入れてくる。大変センスがよろしい。映像の編集センスも然り。

なんだけど。

これ、たとえばチャーチルをめぐるドタバタとか英王室をめぐるドタバタだったら素直に楽しめたんだろうけど、舞台がソ連なのに軽い。役者の表情が軽い。こんなのソ連じゃない!ロシア人じゃない!ソ連人じゃない!イギリス制作だからまあ違和感ありありだけど英語なのは百歩譲っていいとしてもだ、ソ連の人の無愛想がまるで表現できてない!私が愛するあの無愛想、無表情っぷりがどこにもない!こんなのソ連じゃない!
そこばっかり気になってこいつら所詮西側のスノッブじゃねえか、あの土臭い、田舎臭い東側の盟主ソ連ぽさまるでなくて、これ韓国人が日本人の感情表現できなくて葬式で激しく喚いてたら違和感しかないじゃん、その逆も然りで、どう見てもソ連人に見えずイギリス制作の臭いしかしなかったのでそこがとても残念でした。舞台がソ連じゃなかったら名優の皆さんを手放しで褒められたんですけどね…
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