クレセント

ザ・シークレットマンのクレセントのレビュー・感想・評価

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)
3.9
相変わらず邦題の安易で、陳腐なのには頭が下がる思いだ。せめて「ニクソンを撃った男」ぐらいにして欲しかった(笑)。ところでこの映画を見て益々謎が深まったのである。それはW.ポスト紙のウッドワード記者はディープスロートが誰であったのかを知っていたのではないかということである。あの「大統領の陰謀」ではディープスロートは顔を出さなかったが、この映画では2人ははっきりと暗闇の中でも相手が分かっていた。その彼が後年書いた著書ではW.ポスト紙にもリークした者がいたと仄めかしたとなっている。また後年、当時のFBI副長官が自分がディープスロートであったことを仄めかした(認めた?)ようだが、本当の「真実」は浮かんでこない。どの国においても政治の世界は汚いと言われるが、それは誰もが真実を語らない、語れないからなのだ。それはどこかの国でも同様なのである。
クレセント

クレセント