テニスについては、全く知識がない。ジョコビッチとフェデラーと錦織くらいしか知らない。ウインブルドンも気が向いたら決勝だけ観てみる。そんな感じでも!人間同士の本気のぶつかり合いは、やはりかっこいいし、この映画でもそれは一緒だった。
ボルグとマッケンロー、プレースタイルも、実績も、態度も、両極端。
しかし、共通しているのは、相手とではなく、自分との戦いであったということ。
お互いが、自分自身に打ち勝つことができて、素晴らしい試合を繰り広げた。だからこそ観客も、両者を讃えたのだろう。
マッケンローはこの後も、審判に対する暴言などで失格になったりと悪童っぷりを発揮していたようだが…でも、両者が、敵でありながら後に友人となったという後日談からは、世界最高峰の舞台でしのぎを削った者同士の絆を感じる。
しかし、北欧映画って、静かだけれど観せる。抑えめの音楽もいいし。若干途中眠くなったけど、総じてよかったです。
決勝へ向かう二人の、背後の壁にあった言葉は印象的だ。栄光も挫折も等しく虚像である。(ちょっと記憶曖昧)
虚像で自分自身を見失うことが一番怖いし、つらいことだと思う。