ヴィンスヴォーンってあのヴィンスヴォーンですよ。
完全にコメディなイメージしかなくて、インターンシップなんかはお気に入りです。
それがこれ、髪の毛剃るだけでここまで印象変わるものかと。
完全にこいつ"やってる"なというイメージを叩きつけてくる。
俳優のこういう変化を見られるのも楽しいところですよね。
まあそういうわけです。
バイオレンスな表現だとか、
主役が冒頭に車を破壊するシーンの妙な現実感と奇妙なコミカルさとか、
相手側のチンピラにめちゃくちゃなディープボイスの持ち主が居て一辺に聴覚を覚醒させられたりだとか、
お、と思う部分はあるんです。
ただいかんせん物語が退屈すぎる。
会話に関してもそう。それいるのか…?と思わざるを得ない上手いこと言おうとした瞬間が多い。
それで大体上手く言えてないのだから間延びしてしまうだけで、こちらの気持ちはどんどん逸れていく。
静の動というか、動きのない烈しさみたいなものを出したかったのかもしれない。
その匍匐前進のような展開も嫌いではないのだけど、今作では物足りなさが先に来てしまった。
もっと熱…!見えない烈しさにはもっと熱伝導率を…!