このレビューはネタバレを含みます
アベンジャーズ以降も自分を騙しだまし映画見てきたけどさすがにもう限界だなって分からせてくれた映画。
私は映画が好きなんですよ。元々ね。
個々の作品がそれぞれ始まって完結して、それらが最終的にひとつの物語として集大成を迎える。
そんな構造めっちゃ面白いじゃんってマーベル見始めたわけで、ドラマシリーズなりなんなりメディアミックスまで網羅的に見ておいてくださいが前提になってるのはつらい。
ドラマシリーズって嫌いじゃないけどそこそこ苦手で、だって話しを伸ばした上に登場人物みんな主人公みたいなことしてくるじゃん。
好きなやつ嫌いなやつならまだ良いけど、まるで興味わかないやつで1話まるごとやられるのはたまらんのです。
こっちの感情の移入先どこ…？って迷子。
やっぱり私は物語には絶対的な主人公が必要だと思ってる。
どんなやつでもいいから、見る人の注目を全身で受け止めるやつ。
アベンジャーズはそんなやつらが古今東西から集まってくるんだからそりゃもう最高に楽しかった。
キャプテン・マーベルだってそうだったじゃん。
見ました？1作目。
ブリー・ラーソンとかいう、机上の空論かと思われたパーフェクトボディと美貌の持ち主。
その上であれだけクールかつキュートにキャプテン・マーベルを演じて、キャロルも含めて魅力あふれ出す最高のヒーローヒロインを見せつけてくれたわけです。
敵ふっとばしてガッツポーズしてるとこなんかかっこいいかわいいすぎて映画館で気絶するところでしたわ。
愚痴により長くなった前置きからつまりはここに繋がるのね。
あんなに素敵に銀幕を縦横無尽してた彼女が今作ではどうしてこんなに大人しいのか。
サノスと単身殴り合いして、あまつさえあのままやれてれば勝ってたなんて信じさせてくれたあのスーパーヒーローヒロインはどこに行ったのか。
まあ理屈は分かる。
キャロルとモニカの関係性をカマラ一家との関わりと対比しながら新たな登場人物や世界、いわば新章の紹介なんだから。
以前みたいにキャプテン・マーベルの紹介だけじゃ終われないんだもん。
ドラマシリーズ化ですよこれが。
これがドラマシリーズ化なんですよ。
モニカは良いにしても別に今私はカマラに興味ないんですよ。だってキャロルが見たかったんだから！くそう！！
カマラはカマラで単体映画やれよ！見るよ！ちくしょう！
あんなぽっと出のピッチ・パーフェク卜やってそうなハイスクールガールチラ見せされても物足りないんだよ！
大体おばあちゃん何者なんだよ！
なんでお前普通にツインでバングル使えてんだよ！
バングルｯｶｰﾝして砕け散った敵さんが可哀想だろ！あの人は1から10まで全部不憫でちょっと救われてほしかったのに残念。
とにかく見たかった。
見たかったんですよ、ブリー・ラーソンの超絶にポップでキュートかつ最高にクールな背中したキャプテン・マーベルをさ…。
アベンジャーズの中でもまさに最強といえるパワーを惜しみなく全力で叩きつけてるところが見たかったんだよ…。
今回バトルパートも動き固いし小さくまとまってて迫力全く無かったのも残念。
動き固いっていうかスローが好みじゃなかったんだろうな多分。
せっかくパワー持ってるんだから強大な敵に全力出すところ見たいじゃんね…。
バングルにエネルギー吸収されてて、これは一時的にパワー使えなくなってモニカとカマラが大活躍する展開来るかと思ったら来ないし。
普通にパワー使えてるし。
なら無尽蔵のエネルギー吸わせてバングルと、またはその持ち主との我慢比べみたいな王道展開も見たかったよ…。
なんなんだよ…全部消化不良…。
それでも可愛かったけどねキャロル。ブリー・ラーソン。キャプテン・マーベル。
入れ替わり練習中からの普段着で心臓が射抜かれ、かと思えばスーツで上半身だけタンクトップしてるワイルドさに脳が揺れる。
本当にこんな美人存在してるんだってちょっと世の中を好きになれるからそれだけでもありがたいことです。
口元のしわのつき方まで可愛いんだからほんとすげえわ。今度はいっそミュージカルパート本編でお願いいたします。
