『GF*BF』が評判だったヤン・ヤーチェ監督の作品！(私まだ観てなくて)
表面エレガントなのに怪物みたいなおばあちゃん、酒とエロに溺れる半分廃人なお姉ちゃん(この人の秘密に泣ける)、そしてまだ思春期の末娘。
怪物と新たな怪物の誕生の物語。
私なんてほどほどに小金があれば幸せだろうな〜なんて思うけれど、金持ちって富と権力へ対する欲がとどまるところを知らないものなのか。どうなんでしょうね？

90年代台湾。戒厳令が解除され、汚職によって社会が混迷していた頃。
夫に先立たれたタン家の女主人は実業家として政界にも太いパイプを持っている影の実力者。
共存関係にある一家が惨殺された事で警察が動き始める。私欲を肥やそうと裏で暗躍する者は一体誰なのか？

長女からの次女へひっそりと向ける愛はせつないし、次女ちゃんの嫉妬、羨望、思春期コンプレックス、反抗、手痛い青春の喪失…を考えるとせつなくなってしまうけど…こてこてのどろどろ愛憎ドラマにため息。
長女が奔放すぎて、思春期次女からすると気持ち悪いんだろうな〜。
「世にも恐ろしいのは目の前の刑罰ではなく愛なき未来である」って言葉どおりの物語。台湾で大ヒットしたそうです。

煌めく雨の中、次女と初恋の人とのダンスのシーン(妄想)はほんとに美しく撮られていて輝く素晴らしいシーン。そんな淡い感情すらも許されない残酷な展開。

女版インファナルアフェアだそうで！
なるほど！
血族…権力…
力作なのは伝わります！表現力たるや。
ただあまりにも住む世界の違うどろどろな人ばかりで疲労感。
どうやら愛情で支配という世界観ありそうで、それなら普遍的な話？


🐾JAIHO体験記④

• #2021€(=^ェ^=)
• #台湾映画€(=^ェ^=)
• #JAIHO_n

台湾でメガヒットした、台湾産ダークサスペンス！
いきなり刺青の男と女性との艶かしい3Pが描かれるなど、オープニングから攻めてます。
1990年代高雄で、骨董屋を営む一家。政府の「弥陀プロジェクト」という都市計画が進む内に、台湾の闇が浮かび上がる。

主演のクララ・ウェイは、元々香港のカンフースターで、女性ながらもすごいカンフーのキレを見せていた女優さんです。かつては、ユン・ピョウやドニー・イェンと共演した過去があり、今作は迫力に満ちたすごい怖い女性の役！
全編台湾で実際に起きた事件を元にしていて、台湾人にとってアイデンティティを再確認する作品なんだと思います。

かなり演出が凝っていて、劇画調というかケレン味が凄くて、今まで見たことがないタイプの作品でした。
盲目の説話人なる弾き語りが、狂言回しとなるユニークな演出。

クララ・ウェイは、骨董屋の店主でありながら、政財界と裏でズブズブな関係で、癒着から莫大な利益を得ています。
所有する観音菩薩像の腕がちぎれた事から、一気に不穏になります。
クララ・ウェイの娘が2人いて、長女は奔放な性格で、次女は控えめでおとなしい。
次女役の文淇がすごい可愛かった！
日本語のセリフが、時折挿入される不思議な作品でした。
クララ・ウェイと並び、今作にて台湾金馬奨で女優賞を獲得したそうです。

娘たちは、母の強欲な野望に巻き込まれます。母が関わる闇の投資案件により、議員の一家が殺されてしまい、政府まで介入することになります。果たして物語の顛末は？！

女性の怨念が、これでもかと描かれている作品で、近年稀に見る面白い作品でした。台湾映画って青春コメディのイメージが強いですが、ドロドロのサスペンスも一級でした！
しかし、日本では中華圏の映画の扱いが悪く、今作も何年もスルーされてたので、もう少し話題作だけでも公開して欲しい！
ちなみに今作アレで見られます。爆笑

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