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ジョン・ウィック:パラベラムのyoshiのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

正直、この作品はレビューするつもりはなかったのですが、劇場で見て、あまりのアクションの【満腹感】にレビューを書くことを決意した次第です。

それはこの作品が話が続いている「続編」なのに、マンネリ化せずに話のトーンに変化をつけたことを賞賛したいからです。
普通、話が続く続編は次第に面白くなくなるのですが、この作品は意外な方向に振り切った。
そのチャレンジ精神を買います!

続編が面白くないことは、比較的多くの人が抱いている印象だと思います。
では、なぜ続編は面白くないのか?
答えは単純です。
オリジナルと比べてしまうからです。

設定のみを引き継いで、物語が独立して終わる映画ならば、単体作品として楽しめます。
「ミッション・インポッシブル」や往年の「007」シリーズが良い例です。

ですが、話が続いている続編が製作されると、どうしても1と比較されることになります。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズなどがその例と言えます。

なぜこうなってしまったの?と、1を見ることが必須となり、1の良かった部分がなくなっていたりすると、1より悪くなってしまったなと感じてしまいます。
よほどの方向転換か、良いところを残しつつ、スケールアップが望まれるのです。

これは作品としてのクオリティではなく、話が続く続編が、かならず持つ宿命みたいなモノです。
集客しやすい反面、評価は落ちやすいのです。

残念ながら「ジョン・ウィック2」は私にとって、そんな作品でした。
1は亡き妻が自分の為に残した肩身の犬が殺された。
復讐譚として大いに共感できるキッカケがあった。
加えて激しいアクションの様式美と殺し屋組織の独特の世界観もあって、私も高評価で、レビューを興奮して書きました。

しかし、2の復讐のキッカケは家でした。
その家は妻との思い出が詰まっている…という描写がなかったので、ジョン・ウィックはそんなにモノを大切にしていたか?という違和感があった。

なんせ、2の冒頭では奪い返した愛車をボコボコにするのですから。
復讐のキッカケ、ジョンが戦う動機としては、今ひとつ弱くて共感出来なかったのです。
そして、2は多人数のプロの殺し屋を相手にアクションはスケールアップしたのですが、ジョンに共感しづらいため、多くの人が語るように【成人指定のシューティングゲーム実写版】に見えてしまったのです。

防弾スーツを購入するシーンなんか、まさにアイテムを入手するゲームキャラクターと同じです。

ただし❗️
2のラストは鳥肌モノでした。
これだけ戦ってきたのに、掟を破ったがために組織から追放、世界中のどこへ逃げても殺し屋に狙われる!
これ以上ない絶望的な四面楚歌の状況で、愛犬と共に走り出す。

咄嗟に「明日に向かって撃て!」を連想しました。
アメリカン・ニューシネマ的な終わり方に見えたのです。

なので、3に関しては、もうジョンは殺しを続けること、妻のいない世で生き続けることに疑問や虚無感を抱えて、ニューシネマの主人公のように最後には悲劇的に死ぬんだろうなぁ…と、勝手に想像していました。

共感出来る部分を復活させて、3は有終の美を飾ると…。

ジョンの死という結末を想像して、3部作の終わりを見届けようと、劇場に向かった訳です。

結論から言うと、この作品はマンガです❗️
その方向転換が潔いのです❗️

満腹感が得ることが出来たのは、アクションだけでなく、予想を裏切る話の展開と、起承転結が揃ったストーリー構成のためでもあるのです…。

【起】追い詰められるジョン。

前作で裏社会のルールを破って聖域コンチネンタルホテルで人を殺し、旧知の盟友でもある支配人ウィンストンから追放処分を言い渡されたジョン・ウィック。

ウィンストンは猶予の1時間を与えます。
1時間が過ぎればジョンは1400万ドル(15億円以上❗️)の賞金をかけられ、街全体から狙われることになります。

タイムリミットが迫る中、ジョンは雨の中を走り、まずニューヨーク公共図書館へ行く。
「ロシア民話集」の中に隠しておいた誓印やロザリオなどを回収するが、気の早い巨人の殺し屋との戦いで右肩を負傷。

本で敵を倒すのは映画史上初?
ウソー?とここでまず、吹き出します。

医者の家に駆け込み、右肩の傷を縫ってもらっている途中であえなく時間切れ。

仕方なく、自分で傷を縫うジョン。
助けた医者は痛み止めの場所を教えたことで、後から疑われないように肋骨と、左鎖骨に銃を撃つようにジョンに頼みます。
ジョンは言われた通り、医者に向かって2発急所を外した箇所に打ち込んで、外へと向かう。

ここまでの導入部は、1からのキャストが登場し、ジョンが誰にも頼れない状況を作りだす。
いよいよ、ジョン・ウィックも死ぬのか?という緊迫感が芽生えます。

問題はここからです❗️
その緊迫感を壊すような、あり得ないシチュエーションの敵の殺し方と、バリエーションの豊かさが続き、リアリティから離れていきます。

次々と襲いかかる賞金狙いの殺し屋たち。
「続・夕陽のガンマン」のイーライ・ウォラックさながらに旧式リボルバーをカスタムして組み立てて敵を撃つ。
中国系の殺し屋に、ジャッキー・チェン映画のようにそこにあった武器(ナイフ。多分CG)を、これでもかと投げる。
イタリア系の殺し屋に追われれば、馬の尻を叩いて、馬の蹴りを利用して殺す。
ジョンが馬に乗って逃げれば、バイクで追う殺し屋を、西部劇よろしく馬の影になりながら倒していく…。

いやはや、なんともマンガチック。
様々なピンチと様々な殺し方のオンパレード。もはやギャグです。
もうこのあたりから、完全に吹っ切れている。
前作で感じた【成人指定のシューティングゲーム実写版】を、製作側がトコトン突き詰めようとしているのが分かりました。

個人ができ得る、ありとあらゆるアクション=殺し方のバリエーションを描いてみようとしている訳です。

アメリカ映画にはつきものの大爆破や世界を守ろうというタカ派な描写はないので、まるで、かつての香港映画がありとあらゆる体術や銃撃戦を描いてみようとした時代に近いノリ。

見ているこちら側も、どんなバリエーションが出てくるか、付き合ってあげようという気になる。

次にジョンが訪れるバレエを上演する劇場は、犯罪組織ルスカ・ロマの拠点。
ここはベラルーシ系の孤児だったジョンの古巣であり、ジョンの本名やルーツを知ることができます。

ディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)は、伝説の暗殺者ジョンの育ての親役として、貫禄充分でしたね。

母親がわりのディレクターの登場に、ラストはジョンの死を悲しむ彼女(母親)の涙で終わるか?と想像しました。

ジョンは無理やり頼みこみ、モロッコのカサブランカ行きの船を手配してもらいます。

NYコンチネンタル・ホテルには、裏社会を支配する主席連合の裁定人なる人物が到着。

ジョンに1時間の逃走の猶予を与えたウィンストンに対し、支配人交代という厳罰を宣告。
さらにパワリー・キングの拠点を訪れ、ジョンに銃を与えてサンティーノ殺しに協力した罰として、王座を降りるよう命じる。
これでNYではジョンを助ける者がいなくなる。

もうジョンはNYには戻れないなと思っていました。
ラストは、どこか地の果てでジョンは死ぬのだと思いました。

【承】海を渡り、逃亡するジョン。

シリーズ初の国外へ。
モロッコのカサブランカに到着したジョンは、旧知の元殺し屋でモロッコ・コンチネンタル、ホテルの支配人ソフィア(ハル・ベリー)と再会。

かつてソフィアは娘を守るため、ジョンに助けを求め、血の誓印を交わしていた。
ジョンはそれを利用してソフィアに助けを求め、彼女の昔のボス、ベラーダに合わせてもらおうとする。

ジョンは金貨と誓印の鋳造所を管理するべラーダに「主席連合の上にいる首長に会いたい」と頼む。
悩んだ末、頼みを聞くソフィア。

ここまでに登場する女性2人のキャラクターは、主席連合のルールに反して、結果的にジョンの頼みを聞きます。
非情なはずの人間がジョンに同情しているわけです。
キアヌ・リーブスの「いい人」キャラが活きます。

べラーダは砂漠で「オリオンの子犬の星を頼りに砂漠の果てまで歩き、力尽きるときエルダーが会いたいと望めば会えるだろう」と首長に見つけてもらえる可能性を教える。

ここで出ました❗️荒唐無稽❗️
1でもギリギリだったリアリティが一気に崩壊します。
具体的には、どうやったら会えるの?
一体、首長って何者なの?
現実にいるの?
しかもジョンは首長に謝って許してもらいたいと言う。
すいませんと謝って許して貰えるのなら、みんな裏社会の掟にビビることないじゃん❗️
もー、矛盾だらけ。
そもそもこれだけ掟に縛られているのに、1の冒頭でジョンが裏社会から抜けて堅気になれていたが不自然に思えてくる。

首長に堅気になる許可を得たから?
だったら、すでに首長とジョンは顔見知り?
でも、会う方法を知らない?
もう、ここで私の頭の中は❓だらけ❗️

ベラーダは見返りとして、ソフィアがつれている犬を要求。
ソフィアが断ると、犬を銃で撃つベラーダ。
さいわい、ソフィアの犬は防弾衣のおかげで無事でしたが、ソフィアの怒りが爆発します。

まぁ、ここは理解できます。
ソフィアにとって、会えない娘の代わりが愛犬なのですから。
1のジョンと怒りの動機は同じです。

犬の防弾衣に隠しておいた銃で、ベラーダに向かって発砲。
そこから銃撃戦の末、ソフィアとジョンはベラーダの部下を全滅させます。
2人とも丁寧にヘッドショットで敵を倒しますが、愛犬たちも大活躍。
犬が噛み付いて、敵の動きが止まってから、敵を撃つ絶妙なコンビネーション。
あまりの犬のタイミングの良さ。
犬はCGでしょうか?

ベラーダは犬に股間を噛まれ、ソフィアに右膝を撃たれますが、ジョンに止められて命までは奪いませんでした。

これまで娘の安全のために感情を押し殺し、リスクを避けてきたのに、主席連合を敵に回し、苦い思いを噛みしめるソフィア。

【転】決断に迫られるジョン。

ベラーダに教わったとおり、砂漠を死にかけるまで歩き続けたジョンは、ラクダで首長のもとに運ばれる。

目覚めると、首長が現れる。
意外と首長は若いです。
明らかにジョンよりは若い。
首長は世襲制なのでしょうか?

「亡き妻ヘレンとの愛の記憶のために生きたい」と望むジョン。

その引き換えに首長が「追放処分撤回」と「暗殺契約中止」の条件として提示した仕事は、友人でもあるウィンストンの殺害。

しかも、今後も主席連合の支配下で殺し屋として生きなければならない。

ますます、1でどうやってジョンが堅気になったのか気になります。

ジョンは戸惑いながらも条件を飲む決断をする。
生きることを望むのですが…
突然、ジョンは首長への誓いの証として自ら左手の薬指を切断❗️
大事な妻との結婚指輪も首領に渡す。
(やっぱりモノは大事にしていない。)

指の切断は「ヤクザ映画かよ❗️」と、すかさず心の中でツッコミましたね。

イヤ、待てよ…ここでジョンが掟を首長を殺せば、掟に縛られることもなくなるのでは?と思いましたけどね。

首長の条件を受け入れた「いい人」のジョンは、仕事用のスーツを与えられて帰国。
わざわざ危険なNYに戻る!
私の予想はもう外れまくりです。

ニューヨークでは、 裁定人が現役最強の殺し屋ゼロを雇い、すでにディレクターとバワリー・キングにジョンに協力した罪を血で噴わせていました。
ディレクターの両手に刀の刺し傷を、バワリー・キングはジョンに与えた7発の弾丸から7回斬られていました。

帰国したジョンは、待ち受けていたゼロの襲撃に会う。
刀を持ったバイクの集団アクションは、「ブラックレイン」を思い出しました。(古い?)

ゼロの攻撃をかわしながら、ウィンストンを殺しにコンチネンタルホテルへ到着。
ゼロも聖域であるコンチネンタルホテルでは手を出せない。

ジョンはゼロとともに、ウィンストンの案内を待つ。
するとゼロはジョンの大ファンで、「会えるのを楽しみにしていた。」とまくし立てる。
(「俺たちは同じ殺しの達人。」とカタコトの日本語がとても残念。配役が噂されていた真田広之に演じて欲しかった。)

再会したウィンストンは、主席連合からホテルの支配人を辞任するよう命令されていましたが、それに応じるつもりはないと話します。

ジョンは自分のせいで、ウィンストンが退任させられたと知り、罪悪感に心が揺らぐ。

さらにウィンストンは「主席連合の下、殺し屋として死ぬのか?妻を思う人として死ぬのか?と誰として死にたいのか」尋ねます。

友を撃てば、魂を売ることになる。
ジョンはウィンストンとともに主席連合を相手に戦うことを決心します。

指を失ってまで、首長に従ったのに、ウィンストンとの友情を取るジョン。
お人好しにも程があります。

しかし私には、ここのジョンの気持ちも理解できます。

ジョンの愛する亡き妻は、ジョンに生きて欲しいと願っていた。

しかし、既に死んだ者は還らない。
それよりも自分に残された大切な生きている人間を守る方が重要なのです。
愛する妻に続いて、友情すらも失いたくないと心変わりするのです。

人は1人では生きていけません。
生きる目的が友情に変わっても、なんら不思議ではありません。

【結】お人好しのジョン。

そこへ裁定人が現れ、ジョンにウィンストン殺害を命じます。
ジョンはその命令を拒否。

すると裁定人はホテルの聖域指定を解除!
もの凄い権限ですよね。
わざわざモロッコの首長に会いに行くより、ジョンは裁定人に謝罪すれば良かったのでは?とツッコミたくなる。

ウィンストンに「何か欲しいか?」と訊かれたジョンは、「銃を。それも大量の。」と武器を要求します。

ジョンはシャロンとともにホテルのロビーで主席連合の精鋭部隊と激しい銃撃戦をくりひろげます。

ウィンストンのラテン語の語りがカッコイイ。「パラベラム」は「闘いに備えよ」と言う意味だったのですね。

敵部隊の防弾装備が進化していて、装備の隙間を撃たないと、なかなか倒せない。
ジョンとシャロンは貫通性の高いショットガンに取り替えて、撃破して行く。
強敵に対してアイテムを変えるのが、なんともゲーム的。

次にジョンはガラス張りのフロアで、ゼロの弟子であるシラットの達人たちと戦うが、苦戦を強いられる。

シラットの達人を演じるのは、インドネシア産のアクション映画の快作「ザ・レイド」シリーズの セセプ・アリフ・ラーマンとヤヤン・ルヒアン。
本編中、気がつきませんでしたが、ここでようやく顔がしっかりと映り、「オォー!この監督、分かってるなぁ…」と思いました。
しかもジョンを追い詰める、かなりの見せ場。

「ザ・レイド」シリーズの主演イコ・ウワイスと並ぶ、2010年代最速最高のマーシャルアーツアクションの達人のアクションが、人種差別的なハリウッドメジャーの作品で見られるなんて!

アジア俳優の活躍の場があるのが嬉しいとともに、監督のアクション映画愛は半端じゃない。

しかも、この2人もジョンのファンだったと言う。
なんだか「マトリックス」でアジアのマーシャルアーツを再び世界に広めたキアヌ・リーブスに、アジア人が感謝しているようで微笑ましい。

しかも2人は、疲労困憊でモタついた動きのキアヌのアクションに(元々キアヌのアクションは、そんな感じが多いですが)「遅いぞ。」と正しいツッコミを入れる。笑。

ここでは、それこそヤヤン・ルヒアンが「ザ・レイド」のクライマックスで魅せた2対1の肉弾戦が見られるのですが(セルフパロディのように)、素早い打撃系の敵2人に対して、ジョンが1人捕まえてからの寝技、関節技に持ち込むのは、地味に見えるけど、凄く理に叶っていました。

「マトリックス」とは違う体術で、進化した憧れの人に倒されたのだから、2人はさぞかし本望でしょう。笑。

弟子たちを倒し、ボスのゼロとの一騎打ち。
刀と刀を突き合わせた戦いの末、ジョンがゼロの刀を奪い、ゼロの胸にひとつき。
ゼロを殺す。

ウーン…ココはごめんなさい。
ゼロ役のマーク・ダカスコスが悪い訳じゃ無いです。
反射神経、逆手持ちの刀捌きも悪くないですよ。奮闘しています。
それこそキャラ設定通り、忍者のようです。(登場したシーンの曲も「ニンジャリバンバン」でしたし。笑)
でも時代劇の殺陣を知る日本人の私には、刀での戦いの間合いやタイミングにどうしても違和感が…。
手下のインドネシアの2人の方が強く見えてしまう。
なおさら真田広之に演じてほしかったと思ってしまった。
英語が話せて、時代劇ができる貫禄のあるスターが、今の日本にほとんどいないことが悔やまれます。

ゼロは忍者らしく、手裏剣投げたり、鎖ガマを使って戦えば良かったのでは?と思いました。

ゼロが倒され、負けを悟った裁定人は、ウィンストンに会合を申し込み、ホテルの屋上に裁定人、ウィンストン、シャロン、ジョンが集まる。

ウィンストンはやり過ぎを認めて、主席連合への忠誠を誓い、自分の権力保持を要求します。

裁定人は、ウィンストンの要求を飲む。
しかしジョンの存在が主席連合にとって邪魔だと判断すると、ウィンストンは突然、ジョンに向けて銃を発砲❗️

そしてジョンは友人の弾丸を受けながら、屋上から落下してしまう❗️
屋根や踊り場などに当たりながら、地面にベチャッと叩きつけられたジョン。

さすがに死んだ…と思いました。
(落下はCGでしたけど…痛そう。)

ここがこの作品で一番の驚きでしたね❗️
「アンタのために信念を曲げて味方したジョンを、アッサリ裏切るんかーい❗️」と。

しかも「お見事です。」とウィンストンにシャロンが言う。
「もしかして、この裏切りは仕組まれていたもの?」と疑いました。

私はこの3でジョンは死ぬと予想していたのですが、友に裏切られて死ぬというのは、「お人好し」過ぎて、あまりに後味が悪すぎる。

地面に倒れているジョンの姿を屋上から見た裁定人は、コンチネンタルの聖域復活を約束しますが、車に乗り込もうとジョンの死体を確認しに行ったら、ジョンの死体がないことに気づく。

「まだ、ジョンは生きている?ウソー!」と、またしても驚き!

ウィンストンに「きちんと対応しろ」と言い、裁定人は去って行きました。

ここで終わっても良かったですね。
死を装ったジョンは、どこかで今も生きている…と。

ウィンストンがジョンを撃ったのは、ウィンストンがジョンを逃すために、裁定人を欺くためにやったのだと。
それならば、ジョンとウィンストンの友情が消えてはいないので納得が行きます。

でも、物語は続きました。
ジョンは死んではおらず、キングの仲間の手によってキングのもとに運ばれていました。
カートにジョンを乗せたホームレスの男性が、ジョンをバワリー・キングのもとに連れていく。

主席連合に7回斬られ、仲間を殺されるという制裁を受けたキングは激怒し、ジョンに対して「左の薬指も奪われ、お前もハラワタが煮えくり返るだろう?」と問いかける。

それに対してジョンの返事は「俺もだ。」
でした。

最後の最後は「まだ続くのか❗️」という驚きでした。

さて、ジョンは誰に対して怒っていたのでしょう?
自分を撃ってホテルの屋上から落としたウィンストンに対してでしょうか?
それとも落下はウィンストンとの共謀による死の擬装であり、こんな目に合わせた首席連合に対して怒っているのでしょうか?

いずれにせよ、首席連合を壊滅させないと、ジョンに安息の日は訪れそうにありませんね…。

そこまでやるんでしょう❗️きっと❗️

アクションの激しさとバリエーションの多さ、そしてストーリーの意外な展開に、観賞後は予想以上の満腹感を得ました。
イヤァ、久々に「これぞアクション映画!」と堪能させてもらいました。

しかし、次作はこれ以上に、どんなアクションを見せるのでしょう❓

オーバーキルの描写に、いったい何が足されていくのか?
チームワークで魅せれば、「ミッション・インポッシブル」に近くなるでしょう。
無口で孤高の殺し屋に、爆破が加われば、「007」に近くなるでしょう。

共通点は、どちらも世界を股にかけるということ。

4のストーリーは、逃亡しながら、ジョン・ウィックは世界の首長連合の支部を壊滅させ、遂には首長を倒す「殺しの旅」になるのでは?と、私は予想しています!


追記
私のプロフィール画像の猫は、私の愛しい飼い猫ですが、ゼロの登場シーン「平家寿司」の寿司屋のカウンターにそっくりの猫が登場していました。

息子とこの映画を見に行ったのですが、2人で思わず「あ、モモ!(ウチの猫の名前です)」と指差してしまいました。

関係ないですね。すいません。
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