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ダイ・ハード3のbackpackerのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード3(1995年製作の映画)
3.0
◾︎ダイ・ハードシリーズ第3作

【作品情報】
公開日   :1995年7月1日(日本)
作品時間  :124分
監督    :ジョン・マクティアナン
製作    :ジョン・マクティアナン、マイケル・タッドロス
製作総指揮 :アンドリュー・G・ヴァイナ、バズ・フェイトシャンズ、ロバート・ローレンス、ロバート・レマー
脚本    :ジョナサン・ヘンズリー
原作    :ウォルター・ウェイジャー『ケネディ空港/着陸不能』
音楽    :マイケル・ケイメン
撮影    :ピーター・メンジース・ジュニア
出演    :ブルース・ウィリス、ジェレミー・アイアンズ、サミュエル・L・ジャクソン、ラリー・ブリッグマン、他

【作品概要】
『ダイ・ハード』シリーズの3作目である本作では、1988年の第1作監督ジョン・マクティアナンが復帰。
舞台が昼間・クリスマスではない・孤軍奮闘しない(相棒がいる)等、2作目で踏襲されテンプレート化していた要素は放棄された。また、前2作では原作小説があったが、本作ではオリジナル脚本が用意されている(当初『リーサル・ウェポン』シリーズ用に書かれていたとのこと)。


【作品感想】
謎々男VS世界一運の悪い男&そんな不運野郎に巻き込まれた男の、チキチキNYレース物語。

本作のマクレーン刑事は、折角前作でいい感じに復縁していたホリーとは別居。NYに戻り、NYPDにも復職。挙句の果てには完全なアル中の二歩(当人から「一歩だよ」と訂正が入ってますが)手前まで行っており、家族関係の崩壊は気の毒極まりない成れの果て。う~ん、かわいそう。
そんなマクレーンに付き合わされることになったのが、ギリシャ神話の主神の名を冠するスーパーバディー・ゼウス・カーバー(演:サミュエル・L・ジャクソン)。
この二人が語る、白人と黒人の差別と偏見の歴史に根付く罵りや口論は、大変な説得力があると感じます。同時に、出自・人種・職業等で一致をみることのなかった人間同士が、互いの考え方に影響され、いつしか双方の関係性や価値観を新たにしていく姿は感動的です。分断の時代と言われる現代社会にこそ見るべき作品ではないでしょうか。
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