バルバワ

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。のバルバワのレビュー・感想・評価

3.9
有給はまだまだ終わらねぇぜ!だから隠れシネシタンは観に行くんだよぉ…それを!

有給は映画に全振り…それが隠れシネシタンだッ!

いやぁ、絶叫と爆笑のアンサンブル!ポロリもキングもあるよ!

あらすじは子どもの頃立ち向かった"それ"に主人公達ルーザーズは27年の歳月を経てまた立ち向かう羽目になる!…的な感じです。

映画評論家の町山智浩さんもおっしゃっていましたが、前作同様に自分のトラウマ=ペニーワイズ(それ)であり、自分のトラウマと戦うある種のセラピー映画でした。

それを踏まえると彼等のトラウマはまだまだ解消されていないし、多分自分自身を許していない。そう考えると本当に切なくなります。

しかしこれって、誰しも思い当たることはあることではないでしょうか。
私は思い出すだけで顔を白く塗ってパンツ一丁で踊り狂いたくなることが山ほどあります。

正気を保っていられないようなトラウマや自分の秘部に向き合わないといけない彼等ルーザーズは今回も悲惨な目に遭います。

確かに怖いです。ホラー映画だからそこは勿論なのですが…笑えちゃうんですよ~。あのババアとかもう漫☆画太郎先生の世界観ですね!あとルーザーズの一員であるリッチーが死の光を浴びた時の体に出る反応が最高!

あと怖いと言っても、怖がらせ方は結構パターン化されているので中盤から慣れました。基本的に…

ドゥンドゥンドゥン(恐ろしい音楽)

そ~…(キャラクターが暗闇の空間やドア、カーテンで隔たれた場所に近づく)

ドゥン!ドゥン!ドゥン!( 恐ろしい音楽がエスカレート)

バッ!( キャラクターが勢い良く暗闇を見たり、ドアやカーテンを開ける)

バァァァァァン!!(何か出る)
or
ホッとさせてからのバァァァァァン!!

…ですので、怖すぎるということはなく、簡単にいうとお化け屋敷感覚です。だから、ストーリーに集中できました。

まあ、でも個人的にモヤモヤする所は無くは無くてですね…まず作中見逃された悪漢どもがいる!前作も今作も"友達と各々のトラウマや恐怖と戦う"という寓話性の高い作品なので基本的に勧善懲悪で良いのですよ!何を見逃してんだ!それとも私が見逃したのか?!
あと、ルーザーズはペニーワイズを完全に殺す為に27年前の思い出の品を各々探
します。勿論、前作を観ていれば「これかぁ…シミジミ( ´ー`)」するものもありますが、中には「え、それでいいの?ナンジャソレ( ´Д`;)」みたいのもあって、物語のキーアイテムとしての説得力があまりないように感じました。
あと、あのミラーハウスのシーンは緊迫感もなければ結果も見えていたので明らかに不要なのでは…?
とまあ、ごちゃごちゃ言いましたが、ルーザーズ内の友情には胸が熱くなりましたよ…。

自転車で町中を探検し、恐怖に立ち向かったあの夏休みこそ、彼等にとって最大のトラウマであり最良の思い出だったのです。

ルーザーズみんなで撮ったプリクラを大切そうにしまうシーンは本当に泣けました。

私にも「おい!バケモノ倒しに行こーぜ!」と、急に電話してくる友達が欲しいなぁ…迷惑だけど。
バルバワ

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