怪怪怪怪物！のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

哀れな化け物姉妹をとっちめるチンピラ高校生たちのお話。コメディ色出してますが、全然笑えねーよというのばかり。

善悪の曖昧さが意図されているようですが、人物描写がのっぺり。劇中にある通り、積極的な悪人と無自覚な加害者と被害者たる第三者、という人間像でグループごとに塗り潰されていて、各人の背景など一切想像できない個性ゼロの集団。

加えてひたすらに悪趣味。単純に気分悪かったですし、深みのなさがそれを強める。不快な露悪趣味が披露されるだけで何も暴かれていない。大怪物に自分を重ねてるのか？劇伴の趣味も悪い。バスのシーンでMy Wayとか激寒でした。

自ら同化と同時に復讐というラストの展開だけは面白かったです。それじゃ廊下の子焼けてるだろって描写でしたが。茜色のフィルターも良かったですが長い。大体それなら冒頭も単色なのでは？

そもそも単純に林が全然高校生に見えない…。何なんだその表情の付け方は。女の子のキャラ付けも漫画的で寒い。

とにかく表現と手法に胸糞悪くなり、ラストの上手さで若干は中和されたといっても中身は薄っぺらで、マイナスが圧倒的に多かったと感じる映画でした。