一体、三木聡はどうしたんだろう？……驚異的な歌声を持つロックスターのシンは、コンサート中大量の血を吐き突然いなくなる。一方、その頃声が小さすぎるストリートミュージシャンのふうかは、バンド仲間からもう一緒にやれないと言われ落ち込み、帰宅途中にシンと偶然出くわす。声帯ドーピングを行っていたシンは、喉が崩壊寸前でありもう一度血を吐いたら歌えなくなるとの事だ。何かにつけてつきまとうシンに最初は迷惑していたふうかだったが……ザックリ言うとストーリーはこんな感じ。監督が三木聡で出演陣にもお馴染みの俳優が並び、否が応でも期待値はあがっていたものの、今まで観たなかで最低の出来の作品でガッカリ。"イン・ザ・プール"に始まり"亀は意外～"や"転々"などゆるい感じの作風の中に笑えるシーンがいっぱいあったのにこの作品ではそれが見られない。それに何が言いたいのかも最後までサッバリわからない。せっかく阿部サダヲやふせえりなどいい役者を使ってるのに。個人的には嵌まる人もいるんだろうけど、自分的には×かな。
