ゆりな

ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男のゆりなのレビュー・感想・評価

3.5
真面目さを持ちつつ、新しい風にも乗っていける人なんだな、という印象。
ファッションデザイナーって「ファントム・スレッド」の主人公のようなイメージが強いんだけど、彼は違うんだな。

豪邸にフラワーガーデンもあれば、絵画をモチーフに取り入れるし、アトリエは新しすぎず古すぎない絶妙なバランスだし、インドに駐在の社員を持ったりもする。

洗練されすぎていないところ、だけどマリメッコのように可愛すぎるのではなくシックなスタイリングが、写真集や本で見るベルギーの雰囲気を感じた。

仕事とかで夜遅く帰ってきて、1時頃から寝る支度をしながらボーッとファッションのドキュメンタリー映画を観てるとき、「なんだか生きてるなぁ」という実感を得る。
そこで感じるのは、いつも「生命力」だ。

失敗や弱さも晒しているドリス・ヴァン・ノッティン、よきでした。
ゆりな

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