ケイスケ

カメラを止めるな!のケイスケのネタバレレビュー・内容・結末

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

今年の流行語大賞は「よろしくでーす」にしよう(提案)

面白い!舞台が原案なだけあって『サマータイムマシンブルース』のようなわちゃわちゃ感が最高!しかし台詞のウィットさやキャラクターの絡みは上田監督の手腕だそうで…まだ34歳!恐ろしい子!

語り尽くされたでしょうが冒頭37分の長回しが本当によく出来てる!随所の違和感部分も「きっとこういう事なんだろうな」と思っていると、予想の上を行ってくれるから気持ちよく笑わせてくれます。「なんかずっと体のこと聞いてますけど」がツボ。

役者陣は無名ながら全員素晴らしい。特に主演の濱津隆之さんのキュートさ!笑顔が本当にきゃわわ///。普通こういう鬱憤を溜め込む演出って、最後の最後に爆発してカタルシス解放じゃないですか。なのに撮影開始のしょっぱなからブチ切れててここで最初に爆笑しました(笑)

後から真相を語る手法って陳腐な場合もあるんですが、本作はとにかく笑えて面白いしスタッフたちを応援したくなる。ラストなんて泣けてくるもの。全員のやりきった笑顔を見て「はぁー良かった…面白かったなあ」と思っていたら最後の最後まで綺麗にまとめちゃってもう!

エンドロールでは、映画内の撮影シーンを撮影するスタッフメイキングが流れますが、二重三重の絵が重なってワケがわからなくなる(笑)低予算でもアイディアでどうとでもなるんですね。とても制作費300万で作ったクオリティとは思えません。

地方の映画館とは思えない数のお客さんと、久しぶりに聞く場内の大きな笑い声。映画自体も面白いですが、ステキな映画体験をさせてくれた本作に感謝です!