翔海

ジム&アンディの翔海のレビュー・感想・評価

ジム&アンディ(2017年製作の映画)
3.6
今日はアンディ、明日はトニー。

俳優ジム・キャリーが演じた【マン・オン・ザ・ムーン】のコメディ俳優アンディ・カウフマンや毒舌で嫌われ者のキャラクター トニー・クリストフの未公開映像を振り返るドキュメンタリー映画。インタビューでは当時の苦悩や役に打ち込んだことを吐露した。ジム・キャリーは役を演じる時に身も心もキャラクターになりきるから、スタッフや他の役者もどこまでが演技か分からなくなっていた。役を演じている時のジム・キャリーはまるで別人のように豹変していたのである。普段ではしないことであったり、言わないことを口にしては周りを困惑させるほど。それでも彼は俳優の仕事を全うした。過去の作品を振り返りながら、その時々の心境や使われた小道具との思い出も話していた。

私はジム・キャリーを知っているようで知らなかった。
コメディ俳優として彼の素顔の裏に隠れた苦難を知らなかった。人を笑わせるためなら役に入り込むというまでの俳優精神には驚かされた。これまでに見てきた作品のマスクやイエスマン、トゥルーマン・ショーでの彼はユーモラスな演技を見せていた。その部分しか私は知らなかったのである。俳優を目指したルーツや父親のことをインタビューで話していた。父親は夢を諦めて家庭のために働いていたと。その姿を見て育ったジム・キャリーは父親に夢を叶える姿を見せたかったから彼はここまでやってこれたのだと思った。
翔海

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