バルバワ

恋は雨上がりのようにのバルバワのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
3.9
生まれ変わったら陸上部の顧問になりたいなぁ…いやいや、純粋に若者の指導にあたりたいってだけで練習着やユニフォームを間近で見たいとかそんなんじゃないんですよ!もしそう思われていたら心外の極みです!まったく…あ、陸上部っつっても女子陸上部希望ですよ。←即刻110番

いやぁ、若いって良い!特に主人公のあきらちゃん、その親友のはるかちゃん(名字が喜屋武で"きゃん"と読むって凄い)、あきらをライバル視しているみずきちゃんがスクリーンに映る度にアラサーな私は圧倒されてしまいましたよ。クギヅケー(゜△゜)
特にあきらちゃんの走るシーンはどれもカッコ良くて、家で眠り続けて所在が定かではなくなっているジョギングセットを引っ張り出したくなりました。

大人組も良い具合にアンニュイで良いです。店長とその同級生で売れっ子作家の九条さんの所謂TEAM NACSのやりとりは微笑ましいですし、何より濱田マリさん演じるガミガミバイトリーダー久保さんがハマりまくってました!原作のままかと思いましたよ…ナイスキャスティングb( ´∀`)

あきらちゃんは走ること、店長は書くことを諦めてガーデンで燻っている姿が自分の人生に重なって(仕事は楽しいですが)、落涙ギリギリでしたよ…二人は人生の雨宿りをしているようで妙に切なかったです(作中、何度も出てくる[羅生門]にも通じますね)。

なんて、しみったれことを書きましたが基本的に劇場内は温かい笑い声で包まれていました。私が一番笑ったのは「え、チカンですか?」かな!若さって凶暴!

まあ、乗れないこともなくはなくて普段、こういう恋愛ものを観ないからかやや退屈に感じましたし(←完全に自己責任)、あきらの同級生吉澤くんの「え!無視!」もいかにもギャグって感じがあんまり…あと店長を大泉洋さんが演じているからって、その子どもを天パにしてしまうと一気にコント感が出てしまってモヤモヤしました。
あと、原作読んでいるアラサーからのうるさい注文ですが、あきらがデートで観る映画は『寄生獣』ではなく『アイ・アム・ア・ヒーロー』が良かった…大泉洋さんが出てるからってのはわかりますが、配給元が同じじゃないの~泣

でも、話運びは原作に沿いつつ切る所は切って、あきらと店長の恋と苦悩を丁寧に真っ直ぐ描いていました。とても爽やかな青春恋愛映画だし、自分の好きなことや夢を持つのは素晴らしくないわけがない!と少し勇気をもらいました。
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