のん

銀魂2 掟は破るためにこそあるののんのレビュー・感想・評価

3.7
テンポが悪過ぎるだろおぉぉ!!



前作が良かったのは、実写化大炎上を逆手にとった宣伝戦略や、各配役の適切な実力の発揮などが挙げられるが、最大の良さは「紅桜篇」を物語の中心としたた物語の構成ではないか。


第1作の大ヒットを受けて、異例のスピードで製作された本作を観ると、ギャグとシリアスのトーンが明らかに違っていて違和感を覚える。


いや、ギャグ自体は前作並みにキレッキレなのだ。「将軍接待篇」と称する放送コードギリギリのやりとりも、前作に引き続きジ◯リに喧嘩を売りにいくその姿勢も評価する(ちなみに本作の公開日は金曜ロードショーでト◯ロが放送されるという奇跡が!)


がしかし、ギャグエピソードのテンポが明らかに間延びしていて、シリアスな新撰組動乱篇にスムーズに繋がらないのである。



肝心の後半の展開も前半のギャグの振り切れ具合が気になり、シリアス展開に水を差す。「笑って泣ける」がキャッチコピーだが、「笑う」と「泣く」が完全に分裂しているのに感じた。


小栗旬は完成披露の挨拶で「ちょっと長い」と思わず本音をこぼしていたが、ギャグエピソードを刈り込んで120分に収めれば、前作並みに面白い作品になれた可能性があったのではないか。
のん

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