Same

パージ:エクスペリメントのSameのレビュー・感想・評価

パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)
2.8
パージシリーズも4作目。
イマイチパッとしないながら、ワンアイデアで引っ張って、SAWシリーズみたいにそれなりのクオリティを保っているシリーズです。

今作は一作目より前のお話、パージの1回目が描かれます。そろそろこのへんでプリクエルを挟んでくるのもお約束ですね。
1回目のパージは社会実験として限定的にニューヨーク州スタテン島のみで開催されます。名目は犯罪の減少のため、1日何やってもOKなガス抜きの日を作ろう!という感じのものです笑

スタテン島は黒人を中心とした貧困層が多数住む地区なんですね。それでパージ中に島に残れば大金が、さらに参加して人を殺せばさらに大金が手に入ると言うことで、大多数の住民が残ることに。

序盤は結構良かったんですけどね、ちょっとやりたいことが多すぎた印象ですね。
政府の陰謀という大きな力によって始まった話にするのか、少年の話にするのか、ギャングが無法地帯になった縄張りを守るべく立ち上がる話にするのか。
どれもやって、どれも中途半端でした笑
個人的には薄ーい陰謀話と、真面目で貧乏な少年のお話は全然魅力無かったので、ド鬼畜ギャングが、それよりクレイジーな状況に置かれて逆に正義になっちゃうみたいなやつでよかったかな。

以下ネタバレ














でも実際は鬼畜でもなく、なんならジャイアンみたいなギャングだったんですが、惜しかったのはそれなりに個性的なギャングメンバーだったので、無口で格闘術に優れた女ギャングはじめ、それぞれもう少しどんなキャラクターか紹介して、ここからサクサクパージ参加者狩りしたらよかったのに。
でも煙幕に紛れてヒーロー映画みたいな動き方するのは逆にダサいからやめて欲しかった。あそこで一気に冷めました。

アパートの階段のところのバトルは完全に『ザ・レイド』の撮り方パクってたね笑
そして『ザ・レイド』よりクオリティが低いという笑

人を魅力的に描けなかったのが敗因かな。
パージの設定は秀逸なんだから、もったいないなー。
最初のパージなのに、開始したら個性的な変態キャラとか、爆薬仕掛けてるやつとか映画的な映えるパージ参加者が出てきて、それもちょい興醒めでした。
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