TBear

プーと大人になった僕のTBearのネタバレレビュー・内容・結末

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

日本語吹替版完成披露試写会にて。(8/27)
※2D字幕版で2回目の鑑賞(8/29)

2018年49本目。

ネタバレレビュー追加。

プーさん、ピグレット、ティガー、イーヨー、カンガ、ルーと言ったぬいぐるみのキャラクター達が何とも可愛らしい!(ラビット、オウルは生きてます)
これまでアニメーションで見てきたお馴染みのプーさん達が見事に実写(live action)化されています。声もアニメと全く同じで、観ていると懐かしさがこみ上げて来ます。

子供の頃、クリストファー・ロビンは空想の世界100エーカーの森で大好きなぬいぐるみや動物達と遊んでいました。
しかしあれから時は過ぎ…クリストファー・ロビンにも妻、娘が出来ました。大切な家族のため、クリストファー・ロビンは仕事に勤しむ日々。

クリストファー・ロビンが仕事に行き詰まっていたそんな時、どこからともなく空想の中だけのプーが現れて…

筋金入りのくまのプーさんファンが釘付けになるシーンが目白押しで、何でもない所で涙が込み上げて来ました。都会に染まり、仕事漬けでビジネスの事ばかり考えてついつい家族が後回しになってしまうクリストファー・ロビンとどこまでも純粋なプーと仲間たち。この2人は対極のようで、そうじゃありません。大人にとっては訳の分からない事を言って面倒ばかり起こすプーに変わってしまったクリストファー・ロビンはうんざりします。しかし、変わってしまったクリストファー・ロビンの中にも子供の頃から変わらない部分があり、長い年月を経て幼い頃の旧友と会う事で何かが変わって行く。昔大人だった子供にも、大人の機嫌を伺う子供にも、その他色んな人の心に何かしら響く作品ではないでしょうか。コアなディズニーファンには嬉しい映像がエンドロールには待っています。エンドロール始まっても帰らないでね!

吹替版で観ました。クリストファー・ロビン役の堺雅人さん。観ているうちに慣れて来ますが、どうしても堺雅人の顔が脳裏から離れません。堺雅人さんは僕の好きな俳優さんと言う事もあるからかそうでないのか、特徴的なのでユアン・マクレガーが段々堺雅人さんに見えて来ます笑 まずは字幕で観るのが良いのかもしれません。

※ここからネタバレ↓

ドジで純粋なプー達がクリストファー・ロビン無しでどうやって長い年月を過ごして来たのか。クリストファー・ロビンが久しぶりに100エーカーの森を訪れた時も、プーさん達は風見鶏がズオウだと勘違いして大騒ぎする始末…

そこで、ひとつの仮説を思い付きました。クリストファー・ロビンがプー達を忘れている間、100エーカーの森の時間は止まっていたのではないでしょうか。それを示すように、クリストファー・ロビンが自ら描いたプー達の絵を見て、はちみつの瓶が落下した直後にプーが目覚めます。そして起きたら皆がいない。プー達はクリストファー・ロビンと密接に関係していて、クリストファー・ロビンがプーを思い出した事で、今のクリストファー・ロビンに足りないもの=プーが、現実世界に現れたのではないでしょうか。そう考えると、辻褄が合う気がして個人的に勝手にスッキリしました。そうでなければ、クリストファー・ロビンがいない間100エーカーの森は大混乱に陥っていたはずです。
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