翔海

未来のミライの翔海のレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.5
私たちは奇跡の連続が重なって産まれてきた。

妹が産まれてくるまで両親の愛を存分に受けてきたくんちゃんは妹の未来ちゃんが産まれてからはみんな未来ちゃんばかりでかまってもらえない。みんなの気を引くためにわがままになったり、妹にちょっかいを出したりと自由奔放に暴れる。そんな、くんちゃんの前に現れたのは未来から来た未来ちゃん。くんちゃんが未来ちゃんのお兄ちゃんになるまでの物語。

私は正直に言うと、くんちゃんの気持ちは分からないです。どちらかと言うと未来ちゃん側の人間なので。姉が1人いて恐らく私が産まれたとき姉はくんちゃんでした笑
昔の写真や動画を少し見たことがありますがまさにくんちゃんでした。どこの家庭も兄妹が居れば自ずと起こる現象であり、それを客観的に見れる作品。この作品ではくんちゃんが未来ちゃんのお兄ちゃんになるまでを描きたかったはずなのに所々で脱線していた。伝えたいことがわかって少し勿体ない感じもした。遺伝子の上に自分は立っているってこと、くんちゃんの想像から物語は展開されるけど、会ったことのない過去の人達に会えたのは遺伝子のなかに記憶があったからだと思うし、子供の頃の想像力ってとても不思議であり大人も考えれないものだと思う。
今回の作品は結構賛否両論ある作品だと思いますが、私はまだ感性が子供のままなのか全然楽しめました。少し評価が低いのは細田守作品っぽさがどんどん無くなってきたことが悲しいからです。
翔海

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