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映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズの小のレビュー・感想・評価

5.0
娘がファンの声優・宮野真守さんCVの「マモ案件」を「夫婦50割」で2人で観に行ってしまった。何でそうなったかというと…。

シリーズの15周年を記念した本作は、2018年放送の『HUGっと!プリキュア』と2004年の第1作『ふたりはプリキュア』が共演するだけでなく、歴代の全プリキュア総勢55人が出演するという“神作”で、「アニメ映画に登場するマジカル戦士(Magical Warrior)の数」というギネス世界記録にも認定された。

第1作当時、現役幼児の娘の父である自分は、お風呂で「ブラックサンダイ~、ホワイトサンダイ~(サンダーだけど、娘がまだ言えなかった)」とか言いつつプリキュアごっこの相手をし、キュアブラックの塗り絵をぬりぬりし、ネットショップと玩具店で売り切れとなり入手困難化していたコミューンケース(プリキュアが変身に使うカードコミューンを入れるケース)を田舎のお祭りの出店で発見し、狂喜したという思い出を持つ。

その後『Yes!プリキュア5GoGo!』まで娘と一緒に観ていて、同作で一番分別がありそうなのに、リスのような外見のココとナッツのうち、色黒のイケメンサーファーみたいな人間に変身するナッツと恋仲になる、キュアミントこと「こまち」さんが歴代推しキャラ。

一方、2次元に癒しを求める傾向の強い娘は、今年に入って大学受験のストレスを発散するために何故かプリキュアにハマってしまい、過去、見逃したシリーズをすべてフォローしたうえで、『Go!プリンセスプリキュア』のキュアスカーレットがイチオシとのこと。そんな娘は、それぞれ舞台挨拶付きの完成披露上映会と公開初日上映の2回、他の“大きいお友達”に混じりながら、単身いち早く鑑賞済み。

フィルマークスの評価が高いので、新宿バルト9のレイトで観ようかとも考えていたけれど、家族にそれとなく話したら「娘と熱く語れそうで良いかも」ということになり、夫婦2人がキモいオジサンとオバサンとなって、“幼児先輩”であふれるイオンシネマ港北ニュータウンで鑑賞。

いやー、思いがけず良かったわー。直後はヒューマンドラマとしてナカナカ良いなあとは思っていたけれど、娘にキュアエールこと野乃はなちゃんの闇設定を解説してもらい「なるほど!」と。するとあの「フレッ、フレッ、わたしー」がさらなる号泣シーンとなってよみがえり、キュアエールがミデン(マモ)にとった行動も納得過ぎて、より感動。キュアエール、推しキャラに決定だわ。こりゃ、娘がコレクションしているテレビ放送のビデオを観なければならないかも。

中学生以下の子どもたちに渡される「ミラクル♡メモリーズライト」をキラキラ光らせながら振りつつ「プリキュアー、頑張れー」とか声を出して応援するプリキュア映画でのお約束も、本作は物語にきっちり組み込まれていて「これは“幼児先輩”たちに応援してもらわなければ完成しないわ」と、先輩たちと一緒に観れて良かった気分に(“大きいお友達”は心のメモリーズライトを振るそうですが)。

歴代プリキュアがそれぞれのテーマ曲をバックに闘いながらつないでいくシーンが圧巻で繰り返し観たいかも。あと、目からビームの『ハピネスチャージプリキュア!』のキュアラブリーの目からアレが出ているのが自分的プチ衝撃。

ということで、娘に激オシするように言われ、点数を聞いたら満点しかありえないというので満点に。次回作もこの路線で、娘と語れるようにして欲しいなあ。
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