Xavier

焼肉ドラゴンのXavierのレビュー・感想・評価

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)
4.1
貧しくも精一杯生きた家族のお話。昭和45年、関西の地方都市の一角にあった焼肉店"焼肉ドラゴン"。両親と姉弟4人で
暮らしている。韓国人の父親 龍吉は、先の戦争で左腕を失い、故郷に帰ろうとしたもののその度にアクシデントが起こり帰郷出来なくなり、現在に至っていた。そんな中で気がかりなのは、息子時生の事。日本で生きて行くと決めている両親は、時生を有名私立中学校に入れるが、在日韓国人である時生は、事あるごとに激しいイジメに合い学校にいかなくなっていった。母親が転校を父親に勧めるが、龍吉は頑なに時生を学校に行かせようとするのだが……ザックリ言うとストーリーはこんな感じ。日韓どちらでも公演され、絶賛された舞台の映画化である。大泉洋や真木よう子などの豪華出演陣も良かったのだが、父親役のキム・サンホの演技が素晴らしかった。娘を貰いに来た日本人の男性に今まで自分がどんな辛いめに合ってきたかを話し、だから娘を幸せに欲しいって頼むシーンなんかは号泣もの。作品の中の"たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる"って台詞には、ただ涙、涙でした。
Xavier

Xavier