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クリード 炎の宿敵のbackpackerのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
3.0
︎『ロッキー』シリーズスピンオフ『クリード』シリーズ第2作

【作品情報】
公開日   :2019年1月11日(日本)
作品時間  :130分
監督    :スティーヴン・ケイプル・ジュニア
製作総指揮 :ライアン・クーグラー、マイケル・B・ジョーダン、ガイ・リーデル
製作    : シルヴェスター・スタローン、ケヴィン・キング=テンプルトン、チャールズ・ウィンクラー、ウィリアム・チャートフ、デヴィッド・ウィンクラー、アーウィン・ウィンクラー
脚本    :ジュエル・テイラー、シルヴェスター・スタローン
原案    :シルヴェスター・スタローン、サッシャ・ペン、チェオ・ホダリ・コーカー
音楽    :ルドウィグ・ゴランソン
撮影    :マリス・アルベルチ
出演    :マイケル・B・ジョーダン、シルヴェスター・スタローン、テッサ・トンプソン、ウッド・ハリス、フィリシア・ラシャド、フロリアン・ムンテアヌ、ドルフ・ラングレン

【作品概要】
『クリード』シリーズ第2作。
『ロッキー』シリーズへのリスペクトとセルフオマージュを重ね、正統性を担保した前作を踏襲。『ロッキー4/炎の友情』にてアポロを殺したドラゴを再登場させ、世界観の連関はより強固なものとなった。

【作品感想】
面白いけど、枠の内側から出ることはなく、意外性や独創性は控えめという、スピンオフ作品の正道を行くような続編。
親世代の因縁を子の世代が晴らすという形式で、従前『ロッキー』シリーズで描いた要素をギュギュと凝縮し、面白いエッセンスだけを抽出したような構成は、当然に面白く仕上がります。
ロッキーでも、アポロでも、ドラゴでもない、アドニス・クリードというキャラクターの持つ素晴らしい物語が、マイケル・B・ジョーダンの最高の演技に支えられて、一層輝きます。イイなあ、アドニス。このキャラクターの魅力が溢れる作品でしたね。

一方、主軸のオリジナリティはあまり感じられず、スライの『ロッキー』という箱の中からは、巣立ちきってはいません。スピンオフだから当然かもしれませんが、1作目程の魅力には欠けます。
勿論、全編メチャクチャ盛り上がりますし、楽しいところは文句なく最高なんですが、新しい何かを見せて欲しかったというのが心残りです。
そんな心残りは、次作『クリード3過去の逆襲』へと引き継がれていくことになるのですが、スライ無きロッキーワールドに対して示された回答がどんなものだったか……。
感想は当該レビューで語ることとします。
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