タケオ

トゥルー・ロマンスのタケオのレビュー・感想・評価

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)
4.1
〜全てのバカップルに捧ぐ‼︎〜

〜内容〜
クラレンスとアラバマ。
あまりにも有害すぎるバカップルの警察やマフィアを巻き込んだ危険でバイオレンスな逃避行‼︎

”監督 トニー•スコット×脚本 クエンティン•タランティーノ”というありそうでなかった二人組の甘酸っぱさと凶暴性が絶妙なバランスで共存した傑作ロード•ムービー‼︎

主人公クリスチャン•スレーターとパトリシア•アークエット以外にも、デニス•ホッパーにクリストファー•ウォーケン、ブラッド•ピットやゲイリー•オールドマンなど今なお第一線で活躍を続ける超豪華俳優陣で完璧に固められた脇役たちの強烈な演技合戦は見応えあり‼︎

追われて殴られズタボロの血まみれ状態、それでもなお馬鹿みたいな愛に狂い続ける主人公二人組には何処か清々しさと甘酸っぱさを感じた。

ハッピーエンドを望んだトニー•スコット監督が脚本を改変してしまいタランティーノを激怒させた話はあまりにも有名で、たしかにラストも脇が甘すぎる気がしなくもない。

しかし、たまにはそんなラストがあっても良い気もする。

未熟で無鉄砲で無責任、それでも狂おしいほどの純愛に身を焦がしながら幸せを掴み取っていく。
なんとも映画らしいラストではないか‼︎

あぁ、私もそんな恋がしたい。
麻薬は要りませんがね。
タケオ

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