ペコリンゴ

歩けない僕らはのペコリンゴのレビュー・感想・評価

歩けない僕らは(2018年製作の映画)
3.5
記録。
リハビリをテーマとし、患者との交流を通して葛藤し、人生の在り方を問う。そんな37分間。

主人公の新人理学療法士を演じたのは元エビ中の子(ごめんなさい、詳しくない)。彼女の滑舌が少し気になりはしたけど、作品の内容自体は悪くない。

脳卒中の後遺症で歩行困難に陥った男性患者、柘植。突然彼氏に別れを切り出され、傷の癒えぬ中まだ慣れぬ仕事に打ち込む新人理学療法士、遥。遥の友人で自らの人生に疑問を抱き理学療法士を離職する幸子。

物理的に歩けないのは柘植なんだけど、遥や幸子までもが人生を上手く「歩けない僕ら」。この定義で言うと我々の殆どは上手く歩けてないんじゃないかしら。

だけどそれで良くて、きっと大事なのはそれでも前に進むことだというメッセージ。

たまにはこういう青くて真っ直ぐな映画もイイもんだと思うな。