きき

マローボーン家の掟のききのレビュー・感想・評価

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)
3.3
『ストレンジャー・シングス』のチャーリー・ヒーストンが出てるー!ってことで観たかった本作。
主演は『1917』のジョージ・マッケイで、アニャ・テイラー=ジョイちゃんも出てるよ。

母親に連れられて、森の中に佇む大きな家にやってきた四兄弟。
しかし母はすぐに病死してしまい、掟に従ってひっそりと生活していた。
たまたま出会った少女と仲良くなり、交流を続けるも、次第に何かがおかしいことに気付いていく。
あの兄弟には何か秘密があるのか…

というお話。

若手が活躍するホラー映画、かな。
ポスターはホラー映画っぽいし、内容もそんな雰囲気を醸し出してるけど、それよりも深いものだった。

あまりあらすじとか見ずに観たら良いと思う。
わたしも大して知らずに観て、え?で?何?と思いつつも、なんとなくそうじゃないといい、とか、そうかもしれない、とか考えながら観てたし、多分そういう映画かな、と思う。

それにしても、ジョージ・マッケイが凄く良くてびっくりした!
『1917』まで彼のこと知らなくて、というか、『はじまりへの旅』を観てはいたんだけど覚えてなかったんだよね…本作の後には『わたしは生きていける』を観たんだけど、どうも心に傷を負ったりどこか脆い部分があったりな、繊細さを表現するとかなり輝くタイプなのかも。
ちょっと弱そうだもんね。
彼の演技が良かったおかげで、後半からラストまでぐいぐい引っ張られる演出が効く!

アニャ・テイラー=ジョイちゃん、『スプリット』の頃とか、ちょっと顔怖いって思ってたけど可愛い〜!
なんだろ、おめめがデカすぎて離れてて、なんだか怖いなって思うんだけど、その個性的な感じが良い。

とにかく、切なくて、それでいて愛に溢れて、勿論ホラーな雰囲気が上手くそれらを包んでいて、地味な作品ではあるけど良作。
監督は『永遠のこどもたち』の脚本を書いてた人なんだね。
あれもめちゃくちゃに切なくて、同じテイストな作品だった記憶。

記録 : 2020年151本目。
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